企業について考えてみたいと思います。考えるにあたって経営学と経済学の著書を抜き出します。 (経済体としての)企業とは技術的変換という仕事を行い,それによって付加価値という成果を生み出す存在(伊丹・加護野,2003, p.3)。 企業外部から自社が必要なインプットを購入する。購入したインプットに技術的変換を加える。その結果として生み出される製品やサービスを市場で売却する。 企業とは顧客の創造を行うためにマーケティングとイノベーションを担う機関である(ドラッカー, 2006訳, pp.46-47を基にまとめる)。 市場は,神や自然や経済によって創造されるのではなく,企業によって創造される。企業の行…