みほとけの一燭ならむ睡蓮かな 前代未聞の大型颱風が来るとのことで、それなりの防備策を講じていた。幸いに殆ど何事もなく、颱風は迷走して大阪湾辺りで熱帯性低気圧になるほどに風速も落ちてしまった。何か肩透かしを喰らったみたいで、気象庁も更なる予報技術の向上を図って欲しい。嵐のあと昨日の朝、我が家の水鉢に可憐な睡蓮が咲いていた。発句にしたかったが、夏七月の季語と分かって諦めた。(今回から<名残>に入ってから、膝送りを変えてみようと考えています) 【表六句】 No1,発句(秋) 不案内の列島のぼりし颱風かな 九分九厘 No2,脇(秋) 腰砕けとはあわれよ野分 葉有露 No3,第三 (秋の月) 月見酒村の…