天保6年。一 天保6年乙未閏7月9日、大野木村の蛇池から俗にいう蛇の天上(竜巻)なのか風や雨が激しく、雲を空に巻き上げ、雲の中に蛇の形が見えたと。このことについてある人が言うには、年支はわからないが、以前大野木村に名の知れぬ寺があり、その住持がある日外へ出かけると、途中で卵を1つ拾い、何の卵かわからなかったので箱の中に入れておいた。その後用事があってこの箱を開けるとその中に小さな蛇がいた。さては卵の殻を破って生まれたのかと卵を見ると、卵の殻もあったのできっと蛇の卵に違いなかったと、蛇をかわいがり、飯粒を与えて育てると日ごと大きくなり、周りにも慣れて飯時には現れて食事を求めるようになった。年を経…