那智の滝です。水量が少なくて迫力は今一つでしたが、それでも美しい瀧だと心に残りました。 末法の時代に生きる凡夫である私たちは、誰もが心の奥に「無明」という漆黒の闇を抱える「根暗」なのです。 無明とは、サンスクリット語の「モーハ」を語源とする言葉で、「真理に暗いこと」を意味します。「馬鹿」という言葉の語源でもあるそうですが、この場合の「馬鹿」は、私たちが日常耳にするようなものとは根本的な違いがあります。 仏教は、私たちの苦しみの原因をしっかりと見つめ、その根本的な原因を取り除くための智慧とその実践の教えです。 その第一歩が、私たちが生きているこの世界は迷いの世界であり、その世界の一切は「苦」であ…