天保4年。一 正月寺社奉行から東懸所へ話された写し。東本願寺懸所 輪番へ。この春、両御門主が関東へ参向し、帰路で懸所へ立ち寄り、2、3日逗留することは旧例の通りで懸所にまかせると伝えたところであるが、騒気の一件がいまだ決着していないので、場合によっては愚かな門徒どもが評判に悪影響があるのではと当方も心配しており、既に京都において門主が江戸を発ち、懸所に立ち寄ることも伝えられたと承っている。いずれにしても騒気の門徒どもからあれこれ申し立てるようでもある。しかし、近頃別紙の通り伝えたからには、この申し立てのことはしっかりと諭し、その上心得違いの者があればいずれにしても取り押さえるのであるが、万一そ…