医療問題(10) 終末期医療への視点と人間の尊厳 〇自己決定と尊厳 医療体制の議論は、最終的に終末期における自己決定の問題です。医療がどこまで介入すべきかという問いは、技術論ではなく、人間がどのように生き、どのように最期を迎えたいかという根源的な問いです。 延命が可能であるからといって、それが本人の望みであるとは限りません。尊厳ある最期を実現するためには、本人の意思が尊重される法的・社会的な仕組みを整えていく必要があります。 〇延命治療での家族と社会の葛藤 実際の現場では、本人の意思が不明確な場合、家族が重い判断を迫られます。周囲の目や後悔したくないという感情から、延命という本人の願いとは異な…