以前読んだ「折れない言葉」や「錆びない生き方」と同じシリーズとのこと。五木寛之さんによるエッセイはともかく目についたら中を覗いてみたくなります。 本書は、2015年から10年間にわたり「ボケない名言」とのタイトルで「サンデー毎日」に連載されたものの採録です。 108の〈名言〉を材料に、五木さんの心に浮かんだ思いを自在に語ったものですが、それらの中から特に私の印象に残ったところをいくつか書き留めておきましょう。 まずは、民族音楽学者小泉文夫さんの「歌は心を相対化する:昭和歌謡ブームの中で」というタイトルの小文からです。 (p82より引用) 日本人は戦中、戦後の困難な時期を、センチメンタルな歌を口…