2014年の本屋大賞翻訳小説部門で第1位となり、その後『ナチス第三の男』の邦題で映画化もされたローラン・ビネ氏(翻訳は高橋啓氏)の『HHhH プラハ、1942年』を遅ればせながら読みました。このところロシアとウクライナの戦争に関する書籍や双方の歴史に関する書籍を片っ端から読んでいて、その途中で偶然見つけた一冊でした。 HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)ドイツ語の“Himmlers Hirn heißt Heydrich(ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる)”から頭文字だけ取った HHhH が原書のタイトルで、日本語版ではこれだけじゃ何のことかわからないだろうという配慮…