2005年の春、上京したての私は駅前の小さな書店で一冊の本を見つけた。 本のタイトルは『愛されてお金持ちになる魔法のノート』 10代後半だった私は結婚したいわけでもお金持ちになりたいわけでもなかったけど、(当時の装丁に流行していたらしい)黄色い表紙と挿絵の可愛さに惹かれて購入し、さっそくアパートで読んだ。 セルフイメージが現実をつくるという、潜在意識の本だった。 元来、超がつくほどのネガティブ気質でいつも自分に自信がなかったが、上京&大学入学と環境がめまぐるしく変わり日々新鮮さを感じていた私は、この“魔法のノート”に何の疑念も持たず実践しはじめた。 毎晩、その日あったうれしいことや自分を励ます…