サンゴ礁*1に同じ。
名前の通り、サンゴ(サンゴ虫の群体)によって形成された岩礁のこと。と、言いたいところだが、「礁」だけでなく、珊瑚でできた島*2もこう呼ぶ。
あるいはさらに珊瑚礁が周囲に形成されている島もまとめて珊瑚礁と呼んでいるケースとか、「サンゴ礁の海」みたいな表現もあって、割と一筋縄ではいかない。
形式的には岸辺に隣接して発達した裾礁、岸からある程度離れて形成された堡礁(バリア・リーフ)、島本体が沈降して取り巻いていたサンゴ礁だけが取り残された環礁などの分類がある。
共生藻を失って、透明なサンゴ組織を通して白い骨格が透けて見えるようになることをサンゴの白化現象という。白化した状態が長く続くと、サンゴは共生藻からの光合成生産物を受け取ることができず死滅する。高水温・低水温・強い光・紫外線・低い塩分などのストレスが原因になると考えられている。1997年から1998年にかけて全世界的に水温が上昇し、この高水温が原因となって大規模な白化現象が起こった。
なお2008年2月16日、イタリア・マルケ工芸大の研究チームが市販の日焼け止めに使われるパラベン、桂皮酸、ベンゾフェノン、カンファー抽出物という4種類の物質に、使用時に海に溶け出すのと同程度の量で、サンゴを白化させる作用があることを確認したと発表。