最近、社員の方からこんな質問を受けました。 「AIやロボットなど、技術革新がこれだけ進んでいるのに、なぜ私たちは1日7時間(あるいは8時間)も働き続けているのでしょうか?もっと短くならないのでしょうか?」 とても鋭い質問ですね。テクノロジーが私たちの仕事を効率化し、生産性を飛躍的に向上させているのは事実です。一見すると、労働時間はもっと短縮されても良いはずなのに、なぜそうならないのか?今日は、この複雑な問いについて、私なりの見解をお話ししたいと思います。 1. 生産性向上は「総生産量の拡大」に使われる 技術革新は、確かに個々の業務の生産性を高めます。例えば、かつては手作業で行っていたデータ入力…