フィッシャーの原理 ( Fisher's principle ) 多くの二倍体生物で性比が1:1になる原理。 集団内の雌雄で個体数に大きな偏りが見られる時、過剰な性は配偶者を獲得しにくく、少数派の性は繁殖しやすいという、負の頻度依存性選択 negative frequency-dependent selection が働く。このような状況では子における少数派の性が高くなるような形質が集団に広まりやすくなる。しかし、あるところまで進むと今度は多数派と少数派が入れ替わり、同じ理屈で負の頻度依存が働くため、性比は最終的に1:1に落ち着く(Fisher, 1930)。 R. A. Fisherが著書『…