本願寺顕如: 信長が宿敵 (人物文庫 す 3-2)作者:鈴木 輝一郎学陽書房Amazon■浄土真宗は中世の時代、領主を追い出して加賀に自治政府を確立するし、のちの大阪城あたりを中心として巨大な領地を抱える石山本願寺では門跡顕如が信長の侵攻を10年間も阻止した。信長に対する政治方針を巡って、和睦派の顕如が徹底抗戦を叫ぶ法嗣(長男)の教如を義絶して、本願寺が分裂したことから、今に至る西と東の分立が始まる。■という、とても興味深い史実「石山合戦」の顛末を、顕如を主人公として描いた歴史小説で、宗教家というよりも、戦国武将に並び立つ政治家としての活躍と世代対立を描く。そもそも歴史小説で取り上げられる人物…