10年後の自分の姿を思い描くのが難しい――。そんな人が、実は多いのかもしれません。 社会人2年目の長男や、大学3年生の次男と話していると、彼らも「10年後の自分」がうまく想像できないようです。今の延長線上で未来を考えると、どうしても現実味が持てず、想像が止まってしまうのかもしれません。 このことは、日本の教育のあり方に根本的な原因があるのではないかと感じています。知識の詰め込み、論理的思考の訓練には力を入れてきたものの、「将来なりたい自分」や「日本の未来像」をポジティブに思い描く訓練は、あまりされてこなかったのではないでしょうか。 その結果、私たちは目の前の課題には敏感でも、未来について考える…