国レベルの政府・行政機関の役割として重要なのは、社会福祉政策でも産業政策でもない。まずは防衛・外交・収税・通貨である。このうち収税以外の3項目は、直接票につながらないので、政治家には重要視されないという問題がある。ただ税金に関しては、有権者はかなりセンシティブ。だから票の獲得のために、税制が論じられることは多い。 例えば米国民主党左派のウォーレン上院議員は、資産5,000万ドル以上の人に毎年2~3%の資産課税をする法案を(再度)提出した。社会主義者であり、ある種のポピュリストだと思う。 中道派であるバイデン大統領も、選挙を意識してか新税を検討するとブチ上げた。それは暗号資産課税強化。暗号資産の…