はじめに――利益が出ていれば、会社は安全なのか 「決算書では利益が出ているのに、なぜか預金残高が増えていない」 「売上は伸びているのに、毎月の支払いが苦しい」 中小企業の経営者から、このような声を聞くことは少なくありません。 損益計算書に表示される利益と、会社に残っている現金は同じものではありません。 会社は利益が出ていても、支払いに必要な現金がなくなれば経営を続けられません。 いわゆる「黒字倒産」が起こるのは、このためです。 今回は、利益と現金が一致しない理由を、売掛金、棚卸資産、借入金、設備投資などの動きから読み解いていきます。 利益と現金は、計算の仕組みが違う 損益計算書は、一定期間に「…