こんにちは。きのひです。 「逃げ水の坂」 鈴木 英治 著 を読みました。 2005年7月20日 第1刷発行 2010年4月14日 第21刷発行 米田屋光右衛門(みつえもん)は口入屋。 働きたい人と雇いたい人とをとりもつハローワークのような仕事です。 湯瀬直之進(ゆせなおのしん)は駿州沼里(すんしゅうぬまざと)から妻を探しに江戸へ出てきた。 光右衛門と直之進は牛込水道町(うしごめすいどうちょう)を歩いていました。 しゃぼん玉が風にのってゆく。 幼い子供が歓声をあげて追いかけます。 はね跳んではしゃぼん玉を手で割ろうとしている。 「湯瀬さま、今のがなにかご存じですか」 光右衛門がきいてきます。 「…