福田復彦 昨日は大学卒従業員の労働観について書きましたが、今日は単純労働者の場合です。 単純労働者が短期間の就業で転職を繰り返すのは理由は、より高い給料を求めることです。しかし彼らが最も恐れるのは、突然の解雇で無職となることで、特別な技能もない彼等が新しい就職先を見つけるのは非常に困難です。ですから労働者を募集している企業の方が給与もよく、また直近で解雇される可能性が少ないこともその理由の一つです。 また経営者も単純労働者でも長期間雇用すると毎年の法定昇給、フリンジ・ベネフィットの増額などが頭の痛い問題となります。自主退職の方が法定退職金の支払いが解雇の場合より少額なので、自主退職してくれた方…