『源氏物語』15帖 蓬生(よもぎう)光源氏を待つ末摘花との再会光源氏28歳-29歳 内大臣時代歳 / 末摘花?歳 [末摘花邸が荒廃する]光源氏が須磨・明石に退居していた間、末摘花の暮らしは困窮していた。邸内は荒廃し、侍女たちは次々に去り、叔母は末摘花を自分の召使にしようと企てた。しかし末摘花は苦しさに耐え、光源氏との再会を信じていた。 巻名は末摘花の荒廃した邸に茂る蓬(よもぎ)にちなむ。 ※写真は、「よもぎの葉」/無料(フリー)写真素材を使用 [光源氏、末摘花と再会する]年も改まって春になり、ある夜花散里を訪ねようと出かけた源氏は、途中通りかかった荒れた邸が常陸宮邸であると気付く。惟光が使いに…