保護司 制度を題材にした映画 最近、映画『前科者』(2022年公開)を観たせいか「更生保護」という分野について考えている。とくに更生保護の一角を担う「保護司制度」。この制度は日本独特であり、国家公務員であるにもかかわらず無償労働になっている。いまでは約4万8000人の保護司がいるが、なぜこんな制度が日本にのみつくられ、いままでずっと続いてきているのか──。不思議でならない。 『前科者』の主人公は若い女性保護司である。原作は漫画(2017年〜既刊15巻)だが、その後WOWOWでドラマ化された(2021年,全6話)。保護司を主人公に据え更生保護の現場をドラマ化するという内容は他に例がない。すこし脚…