非ー詩的なさわがしいざわめきのなかでは、詩編は空中に吊り下げられたひとつの鐘に似ており、軽い雪でも、その上に降れば、振動させるには十分であろうし、気づかれぬほどの接触でも、ハーモニーを奏で、それが調子はずれになるほどにまで揺することができるのだ。おそらく評論とは鐘を振動させるわずかな雪にほかなるまい。 ——Maurice Blanchot, Lautréamont et Sade*1 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); はじめに——「不在」としての「雪」 1 支持体と「雪」 1.1 スクリーンの体験 1.2 紙の体験 2 現実と…