高殿円さんの『上流階級 富久丸百貨店外商部』を読みました。タイトル通り、“上流階級”の世界が描かれる物語です。主人公は百貨店の外商員という職業に就いており、彼女の日常は、私にとっては想像もつかないような買い物のやりとりの連続でした。 上流階級 富久丸百貨店外商部 (小学館文庫) 作者:高殿円 小学館 Amazon 序盤は少ししんどい。でも… 正直、読み始めはしんどかったです。外商員という立場で、常に相手の気分を損ねないように気を遣い、時には理不尽な扱いも受けながら、上流階級のお客様に寄り添う主人公。 その姿に、「お金があるだけでこんなに偉そうに振る舞えるものなの…?」と、ちょっと憂鬱な気持ちと…