マルクスの、「物化」すなわち資本制商品経済的物化」についての解明はこれだ! 『資本論』第一巻、第一篇、第一章、第四節「商品の物神的性格とその秘密」で、マルクスは次のように書いている。 「では、労働生産物が商品形態をとるや否や生ずる労働生産物の謎的性格は、どこから生ずるか? 明らかに、この形態そのものからである。人間の諸労働の同等性は、労働諸生産物の同等な価値対象性という物象的形態を受けとり、人間的労働力の支出の、その時間的継続による度量は、労働諸生産物の価値の大いさという形態を受けとり、最後に、生産者たちの諸労働のかの社会的諸規定がそこで実証される彼等の諸関係は、労働諸生産物の社会的関係という…