経営学者。一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。 知識経営論の生みの親として知られる。著書では「知識創造企業」が有名。
【連続投稿1133日目】 「考える」、と「動く」。異なる2つの行為です。「考える」のは、机上の理論に陥りがち。「動く」だけでは、目標もなくただやみくもに動いて結局何も得られていないことになりがち。 どちらが大事というわけではありません。「考えながら動く」ことが必要なのです。 「動く」には、体験する行為も含まれます。自分自身で体験することで考えたことがより体に身につく。考えがブラッシュアップされる。考えが修正されて新たな気付きが生まれる。 考え⇒動き⇒考え⇒動き・・・このスパイラルによって体に知識がしみこまれていきます。そうすると本質が見えるようになる。 色々考えて結局動かないのではなく、動きな…
【連続投稿1132日目】 はーだーど大学の人気教授、ニコラス・A・クリスタキス。幸せの伝播の研究で有名です。幸せだけでなく、肥満や禁煙さえも伝染すると主張しています。 diamond.jp 幸せに関して言えば「1.6キロメートル圏内で誰かが「幸せ」というと身近な人の15%、知り合いの知り合いでは10%、知り合いの知り合いの知り合いでは6%に幸せが伝わることを実証」したそうです。 野中郁次郎は、「共感経営」でこのつながりのベースにあるのが「共感」だと記しています。 おそらくこれ、皆さんも体験したことがあるのではないでしょうか。例えばあくび。誰かがあくびをすると、周りにいる人も自然とあくびをしてし…
日経BPから2012年に出版された「挑む力~世界一を獲った富士通の流儀~」という本を読んでみました。 本の紹介ページはこちらとなっております(日経BPより)。気になる方はご覧ください。 www.nikkeibp.co.jp せっかくなのでアウトプットとしてまとめてみます。 目次 はじめに アフィリエイトではないです 簡単な自己紹介 本について 読むきっかけ 本の大まかな構成 気づき 使いたいと思ってもらえることが大事 他人の畑に入り込んでやってよいのは比較まで。批判はNG 実践知のリーダーシップ アクションは「熱い想いを持ち、伝える」 おわりに はじめに アフィリエイトではないです まずお断り…
1.はじめに 2.内容 (1)失敗の事例研究 (2)失敗の本質 (3)失敗の教訓 3.教訓 失敗の本質 日本軍の組織論的研究 (中公文庫) [ 戸部良一 ]価格:838円(税込、送料無料) (2021/8/8時点) 楽天で購入 1.はじめに 大東亜戦争が開戦したあとの日本の「戦い方」「負け方」に焦点を絞り話が展開します。 序章や背表紙にも記載されているように、戦争における諸作戦の失敗を組織としての日本軍の失敗ととらえなおし、これを現代の組織にとっての教訓、あるいいは反面教師として活用することが、最も大きなねらいです。 具体的には、「ノモンハン事件」「ミッドウェー作戦」「ガダルカナル作戦」「イン…
1.はじめに 2.内容 (1)知識とは (2)組織的知識創造の理論 (3)知識創造のためのマネジメント・プロセス (4)新しい組織構造 3.教訓 知識創造企業(新装版) [ 野中 郁次郎 ]価格:2860円(税込、送料無料) (2021/9/19時点) 楽天で購入 1.はじめに 初版は1996年で、その当時は最先端であった、実企業での実製品開発のケーススタディをベースに、以下の3つを野心的な目的として書かれています。 西洋の学者とマネージャーに日本生まれの知識創造理論を提示すること 日本企業の絶え間ないイノベーションはなぜうまくいったのかを新たに説明すること 日本と西洋の経営実践を統合し、それ…
「失敗の本質」シリーズの4作目であり最終作品。 <ポイント> ・現実の戦略、作戦、戦術には消耗戦と機動戦が混在。機動戦はクラウゼヴィッツの戦争論。 ・このふたつの戦いは矛盾するが、どちらかを選択(二者択一)ではなく、どちらもある(二項動態)という前提が大事。 ・完全な調和はないが、より良い判断にむかって矛盾を高次のレベルに止揚させることを探る→この点こそビジネスや政治に重要。 ・実践に必要な4要素 ①共通善(何のために戦うか)、②本質直観、③共感、④自立分散系(実践知の組織化) →④により、組織のメンバー理解してこそ、戦略が組織是体として実行可能となる。 ・これまで知略を巡らし実践した政治指導…
読みたい本がたくさんあるんだ〜〜!って気持ちのままに迎えた連休ということで、本を読みました。 ↓1年前 daisuki.nichiyoubi.land 最近の本の読み方 タイトルとか、Twitter眺めてて言及されてた本とか、本を読んだら紹介されていた本とか、「何となく興味を持った」とか「コレはどっかで読む可能性があるんじゃないか?」と思った本をば〜って買っていくスタンスになっているので。 どちらかというと、「1冊を丁寧に読む」っていうよりも「どんなことが書いてある本なのかを知る」みたいな読み方をする割合が増えているかも?という気がする。 (もちろん、じっくり読んだりちゃんと理解して掴もうとす…
半年くらい読み切るのに時間がかかった本。とにかく長いのがね。。。 バトルオブブリテンや、スターリングラードの戦い、第4次中東戦争や、ベトナム戦争など6つの事例を通しての逆転につながったり、それができなかったりというのを見ていくことで、戦略とはなにか?というのと、それにつながるリーダーに対してのことが書かれてます。 これ見ていくと、リーダーというのがどれだけ大事か?というのを考えさせられます。マッカーサーの事例やチャーチルの事例をみていると、リーダーシップをいかに発揮するか?というのがすごく大事な気がします。 リーダーシップを出すというのは、難しい。本人だけでいいわけではないですからね。組織に自…
月に1度の孫子女子勉強会ブログを書くのが定番化していますが、時々、今回は書けないなと思う回があります。内容が濃すぎて咀嚼がしきれない時です。2022年4月の勉強会は、ブログが書けないなと思った回でした。 「合成の誤謬」と「ラチェット効果」と「魔女狩り」 (1)合成の誤謬 (2)ラチェット効果 (3) 魔女狩り みんなが頑張っているのにうまくいかない 「みんなが頑張っているのにうまくいかない」のは、なぜか? 2つの本能 解放の真理 書けないと思った勉強会ブログを書けたわけ 「合成の誤謬」と「ラチェット効果」と「魔女狩り」 2022年4月の勉強会では、田中先生から3つの話題提供がありました。 (1…
2022年のゴールデンウィークも折り返しという今日この頃。長期連休で時間があるということで、ラップトップPCの整理をしていたところ、読書メモを発見。せっかくなのでお焚き上げしておきます(´・ω・`) 國友公司『ルポ路上生活』(KADOKAWA) ルポライターである筆者が東京オリンピックがあったころに2か月間実際にホームレス生活をしてみたというもの。筆者は以前に西成で潜入取材した本を出していて、これが面白かったので、本書を手に取ったのですが、とても興味深く読み終わりました。意外だったのは、東京は炊き出しが充実していて、食べ物には困らないどころか、むしろ食べきれないほどということ。また炊き出しにな…
SECIモデルで有名な野中さんと山口さんの本。アカデミックな内容で理解しきれなかったけど第2章以降は自分毎化できる内容があり仕事を進める上でも活かせそうと感じた。 書籍 著者 野中郁次郎 山口一郎 発行 2019年3月28日直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論作者:野中 郁次郎,山口 一郎KADOKAWAAmazon 章立て 経営学を「カッコ」に入れよ 第1部 なぜ現象学はすごいのか 第1章 現象学は欲張りな学問 第2章 本質直感という方法 第3章 先入観を「カッコ」に入れる 第4章 感覚と知覚は何が違うか 第5章 「現在」の成り立ちを問う 第6章 現象学・脳科学・仏教 第7章 二重…
昨年サービスが始まってからすぐに購読を始めた。2回くらい解約したけど、そのたびに思い直して再購読して、今もつづいている。 何が面白いのか、って説明がかなりむずかしいと思う。自分でも、面白いのかどうかよくわからなくて、2ヶ月くらいアプリを開かなかったこともある。ただ、今はやっぱり面白いんじゃないかなあ、って考えて毎日皿洗いのときに聞いている。 何か面白いことをしてる人の話が聞ける、というだけなら、別にそんなに新しくないと思っていた。ラジオ番組で「高橋源一郎の飛ぶ教室」とか「東京ポッド許可局」とかがあるし、前は「ラジオ版 学問ノススメ」とかもあった。あと、YouTubeを探せばそういう教養系のコン…
いかにして日本軍が第二次世界大戦で負けたかを解説しつつ、組織論を踏まえ、どうあるべきだったかをまとめた本。 立てた作戦がうまくいかなかった時に代わりのプラン(コンティンジェンシープラン)がないとか、戦い方の変化、武器の進化に応じて戦略を変えられなかったとか、今の自分のお仕事のプロジェクトにも役に立ちそうな話が多かった。 失敗の本質 作者:戸部 良一,寺本 義也,鎌田 伸一,杉之尾 孝生,村井 友秀,野中 郁次郎 ダイヤモンド社 Amazon
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 戦前を否定する現代の日本人にとって、靖国神社に英霊として祭神(軍神)として祀られた人々は無駄死に、犬死にである。 ・ ・ ・ 令和4年3月号 正論「『失敗の本質』共著者が語る 敗北から学ばない日本 杉之尾宜生 大東亜戦争が開戦した後の日本軍の『戦い方』『負け方』を研究対象とした『失敗の本質──日本軍の組織論的研究』が出版されてから40年近い歳月が経った。軍事の勉強がしたいと防衛大学校に移ってこられた野中郁次郎先生との出会いが同書執筆のきっかけだった。 昭和54年3月、母校の戦史教官…
「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい。」という言葉がですねー。突き刺さりますよねー。幸せってなんだっけ、ですよ。 売れる文章でもなく、人を変える文章でもなく、伝わる文章でもなく、目指すべきは「自分が読みたいことを書いているか」という視点ですよ。と。その結果、共感したり影響を受けたりした人が買うし変わるんだよね。 わかるー。 前々から「面白い本」「人を変えちゃうような本」を書いた人って、「面白い人」だろうし、「人を変えちゃうような人」なんだろうなー、と思っている。面白い人は即興でも面白いし、練りに練った本もおもしろいよねそりゃ。 その前提がある上で、もし人にも読まれる文章にしたいなら、なに…
去年の誕生日祝で頂いたのだが、ここまで積読してしまった。次の誕生日が来る前に読むことにした。 ワイズカンパニー―知識創造から知識実践への新しいモデル作者:野中 郁次郎,竹内 弘高東洋経済新報社Amazon 目次は以下。 第1章 知識から知恵へ 第2章 知識実践の土台 第3章 知識創造と知識実践のモデル 第4章 何が善かを判断する 第5章 本質をつかむ 第6章 「場」を創出する 第7章 本質を伝える 第8章 政治力を行使する 第9章 社員の実践知を育む 知識を創造・実践するリーダーをワイズリーダーと呼び、ワイズリーダーに率いられた企業をワイズカンパニーと呼んでいる。しかし、多くの企業は以下の問題…
知識創造企業(新装版)作者:野中 郁次郎,竹内 弘高東洋経済新報社Amazon Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 に参加して野中先生の発表を聞いた。その際に本が発売されているとのことで読むことにしたのだが今まで積読してしまっていた。せっかく連続しての休みを取ることができたので読み終えてみることにした。 目次は以下 第1章 序章-組織における知識- 第2章 知識と経営 第3章 組織的知識創造の理論 第4章 知識創造の実例 第5章 知識創造のためのマネジメントプロセス 第6章 新しい組織構造 第7章 グローバルな組織的知識創造 第8章 実践的提言と理論的発見 …
さて、今週は少しずつですが、季節的に暖かさを感じる日々だったように思いましたが、読者の皆様はいかがだったでしょうか? 先週同様、世界のウイルス状況や紛争状態は、引き続き不安定な世相に影を落としていますが、己自身の身は己自身で守る気持ちで、まさかの対処を大切にしたいですね! で、まずは有料版メルマガ「趣味仙人の応援社」から、どっしりとしたバランス投資の参考に、本の紹介。 たぱぞう式投資のきほん 初めてでも儲かる! [ たぱぞう ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る お金が増える 米国株超楽ちん投資術 [ たぱぞう ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る “普通の人”でも株で1億円! エナフン流…
国際情勢にずーっと興味があるアテクシ。 以前からメディアの偏向報道には敏感です。 世論誘導ってすごいなって思います。 現在、ロシアが完全なる悪者、プーチンは悪の親玉、狂人、独裁者などなど。 とりあえず、全部ロシアが悪いことになっていますが… メディアが伝えていることの外では何が起こっているのでしょう? 私達一般庶民が、ウクライナという国について、何をどこまで知っているのでしょう? 個人的には、テレビで語られていない暗部も耳にしています。 まぁ、一般国民の方々は、どこの国も自国の上の方々の動きを知りませんし、日々の生活に追われてる人がほとんどなので、そんなことに気を取られいる暇などないかと思いま…
こんばんは。現役救急医です。今日は一応病院に出勤中ですが、COVID-19第6波の影響をまた体感し, 人様の健康や生命を預かっているという事実を再認識し, また国内外の陰鬱となるようなニュースを思い出して心が乱れつつあります。心の整理を付けたいので、ブログを書いています。 2/27夜9時からNHK Gで放映されていたNHKスペシャルを私は視聴し、ウクライナ情勢に関するこれまでの経緯や識者の解説を聞き、色々と私なりに考えていました。その番組曰く(私の記憶なので不鮮明な部分がある可能性をご了承下さい)、ウクライナのゼレンスキー大統領に関してロシア国営放送等は「既にウクライナから脱出した」などと言う…