驚いた、四国にツキノワグマが20頭以上生存しているとの報道があった。 私の大学での最後の長期合宿が四国であった。瀬戸内海から太平洋へと銘打って3パーティで分散して3週間あまりを四国の山中で過ごした。私のパーティでは、20年以上人が入っていない(営林署談)稜線上の古道を踏破するのが一番の課題であった。 凄まじい藪の山道であったが、獣道として使われていたようで、踏み跡を忠実にたどればなんとかなった。もっとも上半身はイバラや棘だらけのサルトリイバラに引っかかり、丈夫なはずのカッターシャツはボロボロになった。 獣道は、上背の低い野生動物が使う道なので、どうしてもトンネル状の形態となる。所々に糞があるの…