鈴木敏夫『ジブリの哲学――変わるものと変わらないもの』岩波書店（2011） ドストエフスキー『悪霊 上』岩波文庫（1989） アニル・セス『なぜ私は私であるのか: 神経科学が解き明かした意識の謎』青土社（2022） 新・読書日記142 – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com

その昔、日本の定年制度は５５歳から始まったと云う。 そこから平均寿命の上昇や雇用確保の問題等を経て、今ではまさかの７０歳まで引き上げている会社もある。 なんなら働くのは幾つになろうとも可能とな時代である。 しかし、ルール上働けるとされたところで、果たしてどれだけの人がまともに仕事を熟せると云うのだろう？ 結局は無い袖は振れない国の解消のなさが露呈しただけに過ぎないのではないのか？ いつまでも仕事を辞められない周囲の先輩方や、徐々に衰え始めた自分自身の先行きを思うと不安しかない話である。 そんな中でも、宮崎駿にだけは定年なんて必要ないと思っていたけれど、正直なんとも言えない気持ちでいっぱいだ。 …

（アニメージュとジブリ展） ★アニメージュとジブリ展 一冊の本からジブリは始まった サッポロファクトリー、２０２４年５月２４日（金）－７月７日（日） （ＷＥＢサイト→） www.htb.co.jp sapporofactory.jp 本展は、雑誌『アニメージュ』（徳間書店）の１９７８年創刊当時から８０年代に焦点を当てた展覧会です。 （アニメージュとジブリ展『風の谷のナウシカ』より） 多くのアニメの作り手を見出してきた雑誌『アニメージュ』は、やがて二人の才能と出会います。高畑勲と宮崎駿です。『アニメージュ』の連載から生まれた映画『風の谷のナウシカ』。自分たちの納得できる作品作りの場・スタジオジブ…

鈴木敏夫著・新潮新書 スタジオ・ジブリを作品ではなくマーケティングの面から語られた内容で、とても興味深く読めました。どんなに素晴らしい職人、製品であってもそれが多くの人に知られられなければ隠れた才能、作品になってしまう。どのようにして自分の惚れ込んだ作品を多くの人に観てもらうか。そして次の作品を生む原資を生み出せるか。 その一方で、宮﨑駿監督最新作「君たちはどう生きるか」は、これまでのマーケティング手法を一切廃止し、逆に「”宣伝をしない”という宣伝」、パンフレットすら上映初週はただのイラスト集で、一般的なストーリー解説、声優の紹介が書かれているパンフレットは上映スタート１ヶ月くらいして売るとい…

第96回アカデミー賞 日本映画2部門受賞躍進だと「極偏りガオー」のホラを吹くマス共 全肯定の落とし穴 親分と子分の関係強化と日本植民地化の恐怖 日本や日本人、日本のコンテンツが、外国で評価されることを手放しで喜んでいませんか？それは非常に危険です。 映画を極めろ一直線女子 2024年の第96回アカデミー賞授賞式 元TBS女子アナが赤い胸の谷間を4時間50分露出 中島健人とライアン・ゴズリングの「アレ」でドッキング 上のリンク先の記事を公開しました。 日本史上初の3本のノミネート、日本映画2部門受賞の日本映画の躍進とかテレビマスコミは偏りが顔のホラ吹く、 これはアメリカ映画＝ハリウッドのポリコレ…

本日は晴天の松山市、美しいビュースポットが渋滞の渦に巻き込まれています。 写真では奥に松山城が輝く素敵な風景が広がっていますが、朝9時半過ぎにはすでに1車線が混雑。その原因はなんと、「鈴木敏夫とジブリ展」にあります。 解説地図google map 最近の土日はこの時間帯が例外なく渋滞しており、解説地図の紫の線が示す通り、駐車場へのアクセスが混雑の主な原因です。 www.rnb.co.jp ジブリファンにとっては魅力的な展示ではありますが、そのためには高い入場料が必要で、大人1人あたり1,700円もかかります。 日本人はとにかくジブリ好きなんでしょうね。 全部のシリーズ見たわけではありませんが、…

冬におすすめのノンフィクションとエッセイ 今回は実用書、考え方の本、一般教養・雑学の本、ノンフィクション・エッセイ、小説の5つのジャンルをお届けします。第4回は「知りたくなる実話」をテーマに、冬におすすめのノンフィクションとエッセイを紹介させていただきますね。 冬におすすめのノンフィクションとエッセイ 詳しく知りたくなる実話 冬におすすめの詳しく知りたくなるノンフィクションとエッセイ 『テムズとともに、英国の二年間』今上天皇陛下 『人生は70代で決まる』綾小路きみまろ 『スタジオジブリ物語』鈴木敏夫 詳しく知りたくなる実話は『テムズとともに、英国の二年間』 2019/2020/2021/202…