ーーーー講義録始めーーーー 1. 生活時間の確保と年休権 労働者の生活時間の確保は、労働時間規制および年次有給休暇(年休)制度によって保障されます。労働基準法第39条は、継続勤務6か月・全労働日の8割以上出勤した労働者に対して、10日の年休付与を定めています。その後、勤続年数に応じて日数が増加し、**最大20日(勤続6年6か月以上)**まで付与されます。この制度は、パートタイム労働者・有期契約労働者にも適用され、労災休業期間は出勤扱いとして出勤率計算に含まれます(昭和63年基発第150号通達)。 2. 継続勤務の考え方 年休権の前提となる「継続勤務」は、名義上の雇用契約の断続にかかわらず、実質…