日常生活の中で,「風呂敷」を見ることがほとんどなくなった。 法曹界に携わる人は今でも「五七の桐」の紋が入った風呂敷に,裁判記録や証拠品などを入れて持ち歩いておられると噂には聞く。本当に関係者が皆さんそうなのかどうかはわからないが,それだけ重要なものを入れているからこそ,普段は私たちの目につかなくて当然であろう。そんなものが電車の中などで頻繁に目につくようでは,逆に困る。 風呂敷が私たちの目の前から消えたことで,もうひとつ,なかなか見かけられなくなったものがある。「風呂敷美人」である。風呂敷そのものはバッグで代用できるが,風呂敷美人のほうは余人をもって代えがたい。残念なことだが,逆にそれが憧れに…