「知育」「徳育」「体育」に加え、必要だとされ始めた教育分野。
食育情報発信基地「NPO法人こどもの森」による食育の定義は以下の通り。
食育によって育てる能力は
●食べ物を選択する能力
●料理する能力
●味がわかる能力
●食べ物の育ちを感じる能力
●元気な体のわかる能力
農林水産省のホームページでも、食育について取り扱ってる。
「食育」の初出は、食養医学の祖と称される石塚左玄の『化学的食養長寿論』(一八九六年)のようだが、弦斎*1はこの本も参照して『食道楽』を執筆している。そして、「食育論」の章では、当時の教育体系の基本とされた「智育・徳育・体育」のなかで、智育の根源も体育の根源も食物にあるので「食育」の方が大事だ、と述べている。
黒岩比佐子『現代に通じる「食」の思想』(村井弦斎『食道楽 下』ISBN:4003117522 所収)
2004年の第159国会に提出され、2005年6月10日成立。
(自民・公明が賛成)
食育基本法(平成十七年法律第六十三号)
目次
前文
第一章 総則(第一条―第十五条)
第二章 食育推進基本計画等(第十六条―第十八条)
第三章 基本的施策(第十九条―第二十五条)
第四章 食育推進会議等(第二十六条―第三十三条)
「食育基本法制定と今後の展開
健全な心と身体をはぐくむために「食育」の国民運動がスタート」
http://www.jimin.jp/jimin/closeup/2202/closeup.html
*1:新聞小説『食道楽』の著者村井弦斎のこと。