農業の一形態。カイコ蛾の幼虫をクワの葉で育て、繭(まゆ)から糸(絹糸:けんし)を取り出す産業。
なお、繭から取り出した蛹(さなぎ)を食用にする地域もある(長野県など)。
ノートにとった講座の内容を整理しておくこととする。 講義概要 日本の養蚕は古代より年一回春季に行うのが一般的であった。だが明治時代になり生糸増産が求められ夏秋期にも養蚕を行う必要性が生じた。それゆえ冷涼な施設で蚕の卵を貯蔵し孵化の時期を調節する工夫を試みるようになった。蚕種の冷蔵保存をする施設として自然の冷気が得られる「風穴」が全国各地に作られるようになる。荒船風穴もその一種であるが、蚕種貯蔵能力は国内最大規模で110万枚を誇った。また富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社と技術交流し、連携していた。 【目次】 一般的な風穴の概要 荒船風穴 世界ではどうなのか 歴史的意義 講義終了後、荒船風穴まで行…