今までにない、意外な設定 “奇面館”はあなたの記憶に刻まれる 『奇面館の殺人』(上・下巻)を読了しました。 楽しく読み進めていたのですが、徐々に真相を理解していくにつれて、こんな事考え付くのか?という呆然とした感覚につつまれてしまいました。 それは、単なる「面白いミステリー小説を読んだ」という満足感ではなく、今までの自分の中には全く考えも及ばなかった新しい視点が植え付けられたような、ある種の「うれしい裏切られ感」だったのです。 この作品は、綾辻行人さんによる「館シリーズ」第9作目にあたる長編推理小説で、2012年に刊行されました。 前作『暗黒館の殺人』から実に7年の歳月を経て発表されたこの物語…