黄色い家

本屋さんで見かけて気になっていた一冊。予備知識一切無かったので、ページを捲るまで「密室ミステリー」系だと思っていた。以下あらすじ。 【黄色い家】川上未映子 【あらすじ】公式より十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。人はなぜ罪を犯すのか。世界が注目する作家が初めて挑む、圧巻のクライム・サスペンス。 以下、ちょっぴりネタバレあり感想。 過程環境に恵まれない主人公の花が、お金と風水に狂わされ道を踏み外していく過程を描いたお話。(ざっくり) とても…

こんにちは！ びるこです。 元気だったり、元気じゃなかったりしていましたが、最近はとっても元気です。 3月末にマラソン大会で10kmの部に出るので、休日走り込んだり、土曜日に出勤ランしたりしています。 健全な精神は健全な肉体に宿る！ ということで最近は走っているから調子が良いです。 とにかく身体動かせばスッキリすることって多いなと実感しています。 さて、今日は最近読んだ川上未映子さんの「黄色い家」について、子育て中の身として思ったことを書きたいと思います。 あらすじ 十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバラン…

時を超える文学『黄色い家』魅力をびた語りにします！ こんにちは。り📚書評家です。 みなさまいかがお過ごしですか？ 【目を閉じている時間も惜しい本物の読書家へ】 本日の独自書評はこちら。 川上未映子さんの小説『黄色い家』をレビューします。 黄色い家 作者:川上未映子 中央公論新社 Amazon 黄色い家 （単行本） [ 川上未映子 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る ある報道をきっかけに動転してしまった主人公によるプロローグが、20年分の時間を巻き戻すことに始まる小説『黄色い家』はなかなかスリリングでダークな一面を見せてくれる長編小説です。 時を超える文学『黄色い家』魅力をびた語りにします！…

本の紹介 『黄色い家』 川上未映子 「黄色い家」かぁ、懐かしいなあ。私はガストン・ルルーの「黄色い部屋の謎」を連想して借りてしまったが、内容は推理小説ではなくて、文芸小説だった。六百ページもあって、こりゃしんどいな、と思った。でも頑張ってなんとか四日くらいで読んだ。読書家の方々からみれば、遅いほうだろう。さて、話は田舎の高校生の花が、スナックの黄美子さんに声を掛けられて、年齢を偽ってスナックで働くようになり、少しずつ仲間が増えていくが、途中で貯めたお金を取られたり、店が焼失したりして食えなくて、ヤバイ仕事に手を出す。小金が溜まったらスナックをやり直そうと考えていたのに、身元証明するものが無くて…

2024.12.5 黄色い家 川上未映子 お金って怖い。自分もお金に困った人生だったから執着する未来が見えて怖い。なんかお金だけじゃなくて、まじめな性格が損していく流れだったりそれが勝手に頑張ってるだけと片付けられていたり。あるあるやなぁって感じ。結局、黄美子さんも憎むことのできない存在だねえ。お母さんも警察も友達も信じることができなくなって、、、辛い。束縛とか寝たきりになるぐらい病むとかこうやって出来上がるんかなって感じた。夜の世界の怖さが少し知れたしお金の価値って改めてなんなんやろって思った。確かにＡＴＭに入ってるときは誰のお金でもないのにね。

黄色い家 川上未映子 ナレーター 大内 櫻子 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、 少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、 必死に働くがその金は無情にも奪われ、 よりリスキーな〝シノギ〞に手を出す。 歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作！ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー い…

あらすじ: 『黄色い家』は、現代日本社会の一家庭の物語を通じて、家族愛と個人の孤独、夢と現実の狭間で揺れ動く人々の心情を描いた作品です。 物語の中心となるのは、東京近郊に住む山田家。父・浩司、母・美咲、そして高校生の娘・咲の3人家族です。浩司は会社員、美咲は専業主婦で、咲は高校の美術部に所属しています。家庭は一見平穏ですが、それぞれが心に抱える問題があります。 浩司は仕事のプレッシャーと家計のやりくりに疲れ果てており、家庭内での存在感が薄れていることに悩んでいます。一方、美咲は家事と育児に追われる日々の中で、自分の時間を持つことができず、かつての夢だったピアニストになる夢を諦めたことへの後悔が…