2日前にコロナウイルスの予防接種をして以降、身体がだるく、何もする気がしない日々を送っている。精神状態も良くなく、うつ病の治療薬を減らしていることも原因かもしれない。 そんな中で、日経新聞を読んでいると、「私の履歴書」というシリーズに気になる記事があった。黒田前日銀総裁がこれまでの半生を振り返る内容の記事なのだが、まず、前総裁の小学生時代を過ごした場所が私の関西の実家に近く、聞き慣れた小学校名が出てきて、俄然興味が湧いてきた。そして、前総裁が高校時代に読んで感銘を受けたというカール・ポパー(1902〜1994)という哲学者の書いた「歴史主義の貧困」という本が気になった。 カール・ポパーは、戦前…