~ 追憶 頼瑠 ~ 洗い終わり、水気をペーパーに吸い取らせる。 ペーパーが付着していたら恥ずかしいので、 片足を上げ、Y字バランスの格好で鏡を見る。 問題無し。 けれど、 ついさっき水気を拭き取ったばかりのはずだった部位は、 既に違う液体で濡れ始めていた……。 そちらに関しては諦めた。 二階で物音がしたような気がする。 呼吸を止めて、耳に神経を集中させ……、 いや、耳に神経を集中させる必要はなかった。 すぐに二階からドタバタと大きな音が聞こえだした。 どうやら最神さんが、 わたしの許可なく勝手に二階へ上がったらしい。 ここはわたしの家だ……。 まあ……、いいけど……。 それにしても、 いったい…