麦芽を原料とした蒸留酒。
「Whisky」と綴られることが多いがアイルランドやアメリカの一部では「Whiskey」と綴られる。
その語源はゲール語で「生命の水」を意味する「ウシュク・ベーハー」といわれる。
ウイスキーは、大麦, ライ麦, トウモロコシなどの穀物を原料として、糖化・発酵させ、さらに蒸留してたるの中で熟成された酒。
逆に言うと、ウイスキーの定義として、“穀物を原料とする”, “蒸留酒である”, “樽熟成を行っている” 以上3つの条件を備えていないとウイスキーとは呼べない。
蒸留には、単式蒸留機(ポットスチル - Pot Still)と連続式蒸留機(パテントスチル - Patent Still)が使用されているが、蒸留法の違いによって、ウイスキーの香味はかなり異なってくる。
また、オーク材による長期の樽熟成によりウイスキー特有の琥珀色を帯び、気候や樽材など、熟成時の環境が影響しさまざまな個性を持ったウイスキーが生まれる。
スコッチウイスキー(スコットランド)、アイリッシュウイスキー(アイルランド)、アメリカンウイスキー(アメリカ)、カナディアンウイスキー(カナダ)、ジャパニーズウイスキー(日本)をまとめて世界五大ウィスキーと呼ぶ。
ウイスキーのジンジャーエール割りは酒が飲めない人でも飲みやすい。おすすめの一品。
英国スコットランドで醸造されるウィスキーを指す。ピートと呼ばれる泥状の炭を使用して麦芽を燻製するため、独特のスモーキー・フレーバーが特徴とされている。
また、スコッチはモルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーの3種類のタイプに分類される。
名称 | 原料 | 蒸留方法 |
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モルトウイスキー | 大麦麦芽 | 単式蒸留器を使用。2回行うのが一般的。 |
グレーンウイスキー | トウモロコシと大麦麦芽を5:1の割合で配合 | 連続式蒸留機を使用して連続的に行う。 |
ブレンデッドウイスキー | モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混合して作られる。 |
アイルランドで造られるウィスキーを指す。ピートを使用せず、3度の蒸留を繰り返すことでまろやかな味わいが特徴とされている。
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