「何度も鍵を閉めたか確認してしまう」「手を洗わずにはいられない」「『何か悪いことが起きる』という考えが頭から離れない」――そんな経験はありませんか? もしかしたら、それはただの「癖」や「几帳面さ」ではなく、**強迫性障害(OCD:Obsessive-Compulsive Disorder)**という病気かもしれません。OCDは、繰り返し浮かぶ不快な考え(強迫観念)と、それを打ち消そうとする行動(強迫行為)に悩まされる精神疾患です。日本の一般人口における有病率は約1~2%とされ、50人から100人に1人が影響を受けていると推定されます。つまり、総人口に換算すると100万人以上の方がOCDの症状に…