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まちがいさがし二題(つづき)


【問2】『海行かば』について、その内容を説明せよ。
ただし、以下の解釈では不正解とする。
ここには、歴史上の知識の欠如にもとづく「明白な誤り」が含まれるからである。
その「明白な誤り」も、あわせて指摘せよ。

陸奥国で黄金が出たという詔書を祝賀する歌(大伴家持
 
>葦原(あしはら)の 瑞穂(みづほ)の国を 天(あま)下り 領(し)らしめしける 天皇(すめろき)の 神の命(みこと)の 御代(みよ)重ね 天の日嗣(ひつぎ)と 領らし来る 君の御代御代 敷きませる 四方(よも)の国には 山川を 広み厚みと 奉る 御調(みつき)宝は 数へ得ず 尽くしもかねつ 然れども 我が大君(おほきみ)の 諸人を 誘(いざな)ひたまひ 善き事を 始めたまひて 黄金(くがね)かも たしけくあらむと 思ほして 陸奥(みちのく)の 小田なる山に 黄金ありと 申したまへれ 御心を 明(あきら)めたまひ 天地(あめつち)の 神(かみ)相(あひ)珍(うづ)なひ 皇御祖(すめろき)の 御霊(みたま)助けて 遠き代に かかりし事を 朕(わ)が御世(みよ)に 顕(あらは)してあれば 食国(をすくに)は 栄えむものと 神ながら 思ほしめして 物部(もののふ)の 八十伴(やそとも)の男(を)を 服従(まつろへ)の 向けのまにまに 老人(おひひと)も 女童児(おみなわらは)も 其(し)が願ふ 心足(だら)ひに 撫でたまひ 治めたまへば 此(ここ)をしも あやに貴(たふと)み 嬉しけく いよよ思ひて 大伴の 遠つ神祖(かむおや)の その名をば 大来目主(おほくめぬし)と 負ひ持ちて 仕へし官(つかさ) 海行かば 水浸(つ)く屍 大君の 辺(へ)にこそ死なめ 顧みは せじと言(こと)立て 大夫(ますらを)の 清きその名を 古(いにしへ)よ 今の現(うつつ)に 流さへる 祖(おや)の子等(こども)ぞ 大伴と 佐伯の氏(うぢ)は 人の祖の 立つる言立(ことだて) 人の子は 祖の名絶えず 大君に 奉仕(まつろ)ふものと 言ひ継げる 言(こと)の職(つかさ)ぞ 梓弓(あづさゆみ) 手に取り持ちて 剣(つるぎ)太刀 腰に取り佩(は)き 朝守り 夕の守りに 大君の 御門(みかど)の守護(まもり) われをきて 人はあらじと 彌(いや)立て 思ひし増さる 大君の 御言(みこと)の幸(さき)の 聞けば貴(たふと)み
 
>【現代語訳】
>葦原の瑞穂の国を、天から降(くだ)ってお治めになられた代々の天皇の、その神の御代を幾代も重ね、天つ神の皇位を継いでこの国をお治めになってきた、その天皇の御代ごとに、治められる四方の国々では、山や川が広く豊かで、献上の宝は数え切れず、あげ尽くすこともできない。けれども、われらの大君が人々を誘われ、大仏建立のすばらしい事業をお始めになり、黄金がはたして十分足りるのかとご心配なさっていたところ、東の国の陸奥の小田にある山に黄金があるとの奏上があり、お心を安んじられた。天の神も地の神もこの事業を良いと思われ、代々の天皇の御霊も私を助けて、遠い御代にあったのと同じこのような事を、私の御世にも顕して下さったので、治める国は栄えるものと、神であるままにお思いになり、文武百官を従えてお思いの通りに、また老人や女子どもも、それぞれの願いがかなうまでにいつくしみお治めになるので、私たちはますますありがたくうれしく思い、大伴家の遠い祖先、その名を大来目主と呼ばれてお仕えしてきた職柄、


海を行くなら水につかる屍、山を行くなら草むす屍となっても、大君のお側でこそ死のう、わが身を顧みるようなまねはするまい


と誓い、大夫として潔い名を昔から今まで伝えてきた、その祖先の末なのだ。大伴と佐伯の氏は、祖先の誓いのままに名を絶やさず、大君にお仕えするものと言い継いできた、誓いの家なのだ。梓弓を手に持ち、剣太刀を腰に佩き、朝の警備にも夕方の警備にも、大君の御門をお守りするのは我らをおいて他にないと、さらに誓いを立て、その思いを増す。大君のおことばのありがたさをお聞きすると貴くて。




【問2:解答例】


・・・まず最初に、『海行かば』とは何かを定義する。
▼(1)1937年(昭和で言えば12年。南京大虐殺の年)、大日本帝国政府が「国民精神強調週間」のテーマ曲として作曲させた歌謡、『海行かば』。

海行かば水漬(みづ)く屍(かばね)
 山行かば草生(くさむ)す屍
 大君(おおきみ)の辺(へ)にこそ死なめ
 かえりみはせじ」

▼(2)1897年(明治で言えば30年)、大日本帝国海軍の軍楽隊長だった瀬戸口藤吉が作曲した軍歌『軍艦』(俗に言う『軍艦マーチ』)、その後半に含まれる『海行かば』。

海行かば水漬(みづ)く屍(かばね)
 山行かば草生(くさむ)す屍
 大君(おおきみ)の辺(へ)にこそ死なめ
 長閑(のど)には死なじ」

▼(3)万葉集巻十八「賀陸奥國出金詔書歌一首并短歌」(大伴家持の作)。
内容は(1)と同じ。
▼(4)『続日本紀』の749年(天平勝宝元年)における記述に登場する、大伴氏に代々伝わる言立て(ことだて)。大伴氏をたたえる聖武天皇の言葉を、中務(なかつかさ)省の長官・石上朝臣乙麻呂(いそのかみあそんおとまろ)が伝える際に引用されている。
内容は(2)と同じ。



・・・すなわち、『海行かば』とは、神話時代より伝わる(ということになっている)大伴氏の家訓にそのルーツがあるのであって、大伴家持はそれをパク・・・もとい、引用あるいは改作したということになる。



▼ところで、大伴氏に伝わる『海行かば』、この歌はいったい、どういう内容の歌なのか?
戦争の歌である事は明らかであるが、問題はその戦争の性格である。
大友氏は神話時代の神・大久米主(オオクメヌシ)の末裔とされており、九州地方を発祥の地として、天皇の軍事部門を担当する部族集団・久米部(くめべ)を率いたという。となれば当然、この歌に描かれる戦いは「神武東征」を指すことになる。


▼「神武東征」とは、記紀神話の記述によれば、もともとは日向(宮崎県あたり)にいた神武天皇が、軍船で瀬戸内海を進軍して河内に上陸、豪族・長髄彦(ながすねひこ)の激しい抵抗を受けながら、ついには大和(やまと)に入る・・・という一連のプロセスを指す。
だからこそ『海行かば』では、「山」だけでなく「海」での戦いも描かれているし、そこで死ぬ事は「大君の辺にこそ死」ぬことになる。兵士のすぐ近くに神武天皇がいるのだから・・・。
これはつまり、古代の武装殖民政策であり、地元の長髄彦さんたちにしてみれば、明らかな侵略行為でもあった。
・・・もちろん、「つくる会」教科書には、そんなことは載っていないが。(@∀@)



▼ここでは、「神武東征」が歴史的事実をどれほど反映しているかについては論じない。ただ、『海行かば』が記紀神話の「神武東征」を前提としていることを確認しておこう。
・・・つまり『海行かば』とは、その最初の段階から、天皇による侵略戦争に命をささげて後悔しない」という歌であった、ということだ。
ゆえに、(2)や(4)の内容を現代語訳するならば、以下のようでなくてはならない。

海を越えて攻めゆくならば、水につかる屍ともなろう。
山を越えて攻めゆくならば、草むした屍ともなろう。
大君のおそばで死にたいものだ。
のどかには(無駄には)死ぬまい。



▼まだ『海行かば』について書きたいことの半分も書き尽くせていないので、
この項はもうすこし続けることにしよう。(@∀@)
以下はつくる会」教科書が教えない歴史のメモ。
大和朝廷には、蝦夷に対する長い侵略の歴史がある。http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/emisi.html
大伴家持自身が、「蝦夷征討」という名の侵略戦争の先頭に立っていた。
http://www.page.sannet.ne.jp/gutoku2/emisiseitou.html
みちのくの黄金は、常に大和朝廷の強い関心を集め続けた。
http://www2.neweb.ne.jp/wc/Otomisan/japanese/histry_j/histry_emishi.html
大伴家持、陰謀に関わったゆえに死体も埋葬されず。
「日本では死ねばみな仏」どころではない。
http://www.page.sannet.ne.jp/gutoku2/ootomonoyakamoti.html
真珠湾攻撃大日本帝国アメリカ領土侵略開始)当時、十二月八日の夜。「合唱と管弦楽」の全国ラジオ放送で真っ先に演奏されたのが『海ゆかば』である。




▼[書評]第二次世界大戦衝撃の秘話39 [著]TAIS
http://book.asahi.com/shinsho/TKY200508050168.html

・・・戦争ネタ本というのは、淡々としたものがよい。
余計な思い入れは邪魔なだけだ。
その点、この本は期待できそうでメモ。



・・・神戸の飛田さんからお手紙ついた。

神戸・南京をむすぶ会第8次訪中団・報告会

▼神戸・南京をむすぶ会第8次訪中団・報告会



日時:2005年9月28日(水)午後6時30分
会場:神戸学生青年センターホール
プログラム
  1)佐藤団長あいさつ
  2)ビデオ上映(15分程度)
  3)フィールドワークの概要 飛田秘書長
  4)アトラクション 「四季の歌」「民族楽器演奏」
  5)参加者よりフィールドワークのポイントおよび感想
  6)質疑応答ほか
参加費:無料
主催:神戸・南京をむすぶ会(神戸学生青年センター内)




神戸学生青年センターの飛田です。
毎日暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

神戸・南京をむすぶ会は12〜19日、17名で中国を訪問しました。
日程等は、http://ksyc.jp/nankin/200508houtyuu.htm のとおりです。
南京では、虐殺現場を訪ねて解放60年記念の追悼集会に出席し、鎮江の「万福橋事件」の現場も訪ねました。済南では中国人強制連行の収容所=新華院跡等を訪ね、幸存者の証言を聞きました。青島では歴史を学び、威海の甲午戦争(日清戦争)記念館も訪ねました。

以下の中国の新聞にも報道されています。ご参照ください。
http://news.xinhuanet.com/photo/2005-08/15/content_3356704.htm
http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/050815/ids_photos_wl/r1703078182.jpg


青島で購入した中国人強制連行の聞き書き集(全5巻)の目次を
http://ksyc.jp/kobeport/pekin-5satu.pdf に貼りました。6MBあります。印刷したものが必要な方は飛田hida@ksyc.jpまで連絡ください。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」