2008-03-31
「ちりとてちん」に寄せて(最終回)
賛否両論 あろうかと存じますが。
ドラマ「ちりとてちん」について、
大雑把に、思いつくままを 記します。
● 優柔不断な人々の 前言撤回ドラマ
決して、マイナスの意味ではござらぬ。
時代を あらわしているとゆうか。
あ〜でもない、こ〜でもないと悩みつつ
「自分」を 見つけられて
良かったね。
● マトモに思えた人ランキング
1位 鞍馬会長
2位 お咲さん
3位 菊江さん
4位 順ちゃん
5位 四草くん
● 落語ファンの不満は、こんなん?
別に、ヒロインは、
落語家じゃなくても、
パティシエ(菓子職人)でも、
ブリーダー(犬の美容師)でも、
良かったんじゃないかなぁ。
知ってる カタカナ職業
書いただけですけど。
● 「ちりとて」ファンの反論は、こんな?
落語は、あくまでも舞台設定であって、
メインテーマは、
親子なり
師弟なり
幼なじみの
「情愛」なんだから、
落語の場面が少ないとゆう
批判は あたらない
● 2007年12月までは、名作の予感が漂った
● 2008年になってから、途端にパワーがおちた
● 和久井映見 良かったっすね
● やっぱ、渡瀬恒彦の草若役には、難あり
● やっぱ、草若師匠の一門会ボイコットの理由が、「妻の余命を知らされて」は、弱い
名ウィークといえば、
● 草々の破門撤回(4人弟子の殴り合い)
● 四草の九官鳥が、落語を喋りだす(「背をはやみ〜」)
● ヤング「正典&糸子」の桜吹雪
これだけ あっただけでも、
上々 だったのでは
ないでしょうか。
● 時代が、なかった
米米クラブと 五木ひろし 以外に 時代っていうもんが、まったくなかった。
もっとも、「落語国の住人」という線を狙ったのでしょうが
● 鞍馬会長、結局 いい人じゃん
大阪の興行元といえば、松竹芸能と吉本興業がモデル視されるから、
極端に サラリとしちゃったところが、かえって不自然でした
とゆ〜わけで、
♪ ちょうど 時間と なりました
それでは
みなさま、
ご・き・げ・ん・よ〜
上方落語の四天王(最終回 その4) 桂米朝
(その1)は、笑福亭松鶴
→ 上方落語の四天王(その1) 笑福亭松鶴 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
(その2)は、桂文枝
→ 上方落語の四天王(その2) 桂文枝 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
(その3)は、桂春團治
→ 上方落語の四天王(その3) 桂春團治 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
最終回は、桂米朝さん です。
大正14年(1925年)生まれ。
人間国宝。
3つについて、言及させていただきます。
大正14年(0歳) 満州で生まれ育つ
昭和18年(19歳) 上京して大東文化大学に入学
満州時代については、
自伝で「標準語が 幅をきかせ」と、記されています。
大東文化大学とゆえば、
あのラグビーの強い大学。
20歳の多感な時期を 短い期間とはいえ、
下宿先の東京で 過ごしています。
また、
生涯で2人いる師匠のひとり
演芸研究家の正岡容(まさおか・いるる)さんの
薫陶を受けたのも、この時期です。
これが、ですね。
いち観客として、
無縁ではなかったと 察せられるのですが。
要するに、コテコテじゃない。
とにかく
最初に 聴いたのが、
米朝さん や
地球滅亡の日(その6)にて紹介した
→ 地球滅亡の日(その6) 桂小南の「三十石」 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
桂小南さんじゃなかったら、
これほど、
上方落語を
聴くようになっていたかどうか、
わかりません。
(その2) 桂三木助の襲名ばなし
自伝『私の履歴書』にて、
今は関係者も亡くなったことなのでと断って、
明かしておりますのが。
桂三木助(かつら・みきすけ)の襲名ばなし、です(160頁)。
かいつまみますと。
「芝浜」「ざこ八」などを得意とした
[rakuten:simareco:10004814:detail]
ですが、「三木助」という名跡(みょうせき)は、
もともと上方の名前で、
三代目が、一代だけ継いでいたもの。
その「三木助」を継がないかと、
話を持ちかけてきたのが、
ぬあんと、
先代の 桂文楽さん。
昭和の名人にして、
ええ加減な筋からの 提案ではなく、
米朝さんも「ありがたい」と
いったんは、受諾したのですが。
以下は、「私の履歴書」から
…………………………
ところが、この話には文楽さんにも私にも知らされていない裏があったようなのだ。それは、襲名を条件に私を ある興行会社の専属にしようという計画だった。(中略)
私を三木助の名前で誘い込もうというのである。それを知った途端に私の思いはさめた。最初から条件として提示されていたのならともかく、最後の最後になって、そういうことを持ち出されたことが納得いかず、この話はそのまま立ち消えになった。
…………………………
なのですって。
ここで、痛烈に 感じますのは。
この文章、かなり抑制していますが、
米朝さん、かなり怒っています。
行間から、怒りが にじみでているのです。
昭和43年に 興行会社との所属契約を解消してから、
一貫して、
米朝さん一門は、フリーならびに、
「桂米朝 事務所」所属として 活動してます。
けっして、悪いことではなく、
天狗芸能みたいな
大手の興行会社は、
やっぱ 売上げが 大事です。
出演依頼があったら、
断るわけにはいきませんし (次が、ありますから)、
若手有望株を 売り出すために、
大物とセット販売するのも、仕方ないことです。
しかし、
それを嫌ったらしい
桂米朝という
まさに上方落語の至宝は、
おのれをトップとする 集団を設立し、
結果として、
あまたの落語を復活させ、
独演会や レコード、CDで、
また、たいてい
実演者がトップをつとめる集団というのは、
「チームQ」みたいに、うまく行かんもんです、本来は。
しかし、
それが、今にいたるまで、うまく回っている(ように見えます)。
そこに、マメ太郎なぞは、
三木助襲名ばなしで味わった 屈辱と、
大手興行会社には負けへんとゆう プライドに
裏打ちされていたのかなぁ、
などと思いますです。
(その3)復活と新展開
講談社文庫に収録される折、
作家の司馬遼太郎さんが、
推薦文を寄せています。
やはり、優れた作家だけあって、
ポンっと提示した短い文章に、
米朝さんの業績を 言い尽くしています。
…………………………
この人のように
復活と新展開という劇的な活動を
ひとりでやってのけたひとは
古来幾人いるだろうか
…………………………
うーん。
ながれいし。
もとい、
さすが。
○「復活」と「新展開」
サッカーでは、
球けりという
本来のエンターテインメント性を復活させて、
トータルフットボールという
ポジションにとらわれない
現代サッカーの新展開を
打ち立てました。
かくほど さよう。
桂米朝さんは、
司馬遼太郎さんが、
「古来 幾人いるだろうか」と
評したほどに、
上方落語を復活させ、
新展開をもたらした
最大の功労者なのです。
10歳になるかならぬかの
顔面つぶれ大福が、
はじめて聴いたのは、
「替り目」。
[rakuten:rakugo:685224:detail]
その次に 聴いた
「天狗裁き」にて、
[rakuten:rakugo:685165:detail]
語りのマジックに 酔いばした。
こうして、
マメ太郎の 上方落語遍歴が、
スタートいたします。
まだ、東京が、
江戸 と呼ばれていたころでございます。
↑ ウソですぅ
2008-03-30
「ちりとてちん」に寄せて(はじめに)
で、めでたく151回終了。
かつて、
2008年2月10日のブログにて、
→ 朝の連続テレビ小説 私的ベスト5 - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
朝の連続テレビ小説における
私的ベスト5を、ご紹介いたしておりました。
1位 マー姉ちゃん
2位 おしん
3位 ふたりっ子
4位 あぐり
5位 鳩子の海
では、「ちりとてちん」が、
何位にランクインするかと申しますと。
5位かな。
それとも4位か。
ま、1位2位は、幼いころの印象が強烈ですので、
ドラマの内容そのものとゆうより、
個人史です。
「おしん」見て、朝っぱらから イヤ〜な気持ちになったとか。
全151回を終えて、感ずるのは、
とゆうところで ござりまする。
「ふたりっ子」の脚本家
大石静さんが、
たしか、エッセイで書いていたのですが。
(↑ 出典がわからず、すみません。
週刊誌のエッセイだったような)
もともと、
「プロ将棋指しになる女の子」というテーマを
「それだけでは、もたない」
それで、双子の妹という設定にして、
お姉さんは、京大卒の美人社長って、
ことにした、と。
なるほど、と思いますです。
スイカに 塩かけると よけいにうまいみたいに、
ダメな妹と お利口さんの姉の対比が、
ハッキリして、
1本ものとして、ピーンと立ってました。
一方、「ちりとて」は、
フツーの人も
野望ギラギラも、
あまりに いてなかった。
みんな、
いっけん 変人にみえて
純朴純粋なのです。
それでは、みなさま
お待たせ いたしました。
冥土から、お越しいただきました
和田正太郎さん です。
「なぁ、喜代美ぃ。
夕陽が、きれいやろぉ。
ほら、画用紙に 書いてみぃ
あのな、喜代美
夕陽はなぁ、
赤や オレンジばっかり
塗ってても、
美しさは
よう 出んぞぉ。
空の青や、
森の緑や
雲のくすんだ色が
あってこそ
際立つんやぁ。
世の中、
メリと
ハリやでぇぇ」
『あぐり』と、比べるとですね。
じつは、マメ太郎、
吉行淳之介さんが、大好きなのれす。
『麻雀好日』なぞとゆう
マージャン・エッセイで書かれてましたゆえに、
それ読んだ高校時代から、今にいたるまで、
八筒(パーソー)で、ロンする時には、
「ジョーズ!」ゆうてます。
あっ、
解説が 必要ですね。
八筒(パーソー)の絵柄は、ガスボンベに似てまず。
で、映画「ジョーズ」でも、
人喰いザメを、ガスボンベくわえさせ
ボンとやったから、
それで、「ジョーズ」なのです。
おっと。
それでですね。
野村萬斎。
ドラマでは、吉行淳之介さんのお父さん役で、
その死のシーンが、ですね、
強烈だったのですよ。
それが、
どうしても、
草若師匠の臨終と 比べてまうと、
ふむ、
なのです。
(3月31日に 続く)
上方落語の四天王(番外編) 桂枝雀
最終回の(その4)の前に、番外編を記します。
昔っから、
桂枝雀さんの
熱烈なファンだったかといえば、
そうではございません。
じつは、落語のかんしては、
伝説の「歌舞伎座 独演会」はじめ、
東京での高座をみるチャンスは あったのですが、
ついぞ、一度も見ておりません。
落語芝居というシリーズで、
芝居『変身』などを
観劇したことがあるだけです。
枝雀さん についていえば、
ということが,
その芸を、評する上で 逃れられません。
「他人を笑わそう」として、
「こんなもんじゃない」と悩み、
悩みぬいた 挙句に
ついには、自ら命を絶ってしまった。
奥さんも 2人ん息子さんも いてて。
でも、そうさるを えなかったのです。
その姿を、
はじめて 意識したのは、
三国一朗さん司会による
「花の落語家 六人衆」とゆう
クイズ形式の バラエティコーナーでした。
これは、
何でも知ってる ご隠居さん役で。
枝雀さんは、いわば2枠。
「クイズ・ダービー」でゆえば、
沢たまき みたいな。
つまり、色物あつかいだったのですが、
強く 記憶に残っている
発言が あります。
「プールで泳いでいる時、
雨が降ってくると
どうせ濡れてるから
ええやんと思いますけど、
ポツリポツリと きたぞぉ、って
プールから出てきまんねんな。
それが、本能ってもんですかな」。
こん時、マメ太郎は、
何歳だったでしょうか。
小学校で、体育のプールの時間があって、
「今日は雨だから、プールは中止」
ゆわれて、
「なんでぇ?」と、不思議だったんですよ。
今からすれば、
プールを出ている間、
体温が下がるとか、
理由があったのでしょうが、
この枝雀さんの発言に、
「そうじゃん」と
激しく 同意を憶えたのです。
この発言自体が、すごいとは申しません。
しっかし、萌芽と申しましょうか。
「なぜ?」という原点に立ち返る 姿勢が、
あったのかなぁ、と。
「これはこーゆえば、面白いと決まっているんだ」
という 昔からの 教えを排して、
「それって、ホントに 面白いの?」
「こうすれば、もっと面白くなるんじゃない」
という工夫を凝らしつづけ、
また、凝らし続けるだけの才能があったからこそ、
いつしか、疲れはて、
みずから、命を絶ってしまったのです。
一言一句とも、
何かを 説明するツール(手段)ではなく、
「そのもの」(目的)に なっていった。
「とゆう 今日このごろで ございます」
「ス、スビバセンね(= すみませんね)」
「源や〜んは、色事師」
「よいばした(= 酔いました)」
いずれも、高座にて大爆笑をとる
おなじみのフレーズですが、
どれも、
マメ太郎がやっても面白くもなんともない。
また、かなりなプロ落語家がやっても。
ひと言、ワンフレーズとも、
清音を、濁音にしたり(「ま」→「ば」)
テンポ、抑揚、間、巻き舌、声の裏返りまで、
細部にまで、ありとあらゆる工夫をこらしてます。
また、「その ワンフレーズ」自体が、
笑いを誘うほどに
洗練させていたのだなぁ、と、
感心も 得心も するのでございます。
芸人に たいしては、
名人、鬼才、いぶし銀、実力派……、
さまざまな 称号をしょうされますが。
こと「天才」とゆう称号においては、
桂枝雀が
もっともふさわしいと
信じてやまない
今日このごろで ございましゅ。
2008-03-29
おかみさ〜ん
2008年3月29日(土)。
第151回「ちりとてちん」(最終回)。
ラストシーンが強烈な作品は、と申しますと、
そりゃ、映画『アメリカン・グラフティ』でしょう。
カチャカチャカチャ
ベトナム戦争にて、戦死……
うーん、
若き ジョージ・ルーカスの才能
ほとばしる ラストシーンですね。
こうゆう映像センスは、
そう滅多に でるもんじゃないですね。
才能です、才能。
さて。
最終回は、
「アメリカン・グラフティ」の
朝ドラ・バージョンといった趣で、
登場人物 それぞれの
来し方行く末が、
語られました。
無事、子どもを出産して、幕。
落語を やめて、
子どもと、早々の弟子たちの
「お母さん」 になるのだそうです。
ども。
ま、後だしジャンケンみたいになりますが、
マメ太郎は、
弟子入りしたころから、
最後は、「おかみさん」業に
落ち着くのかな、と
予想してました。
理由は、ただひとつ。
● 上沼恵美子さんのナレーション
ナニワの主婦代表は、
それなりの役づくりができる
それなりのナニワの主婦代表だと思います。
で、
ナレーションは、
何十年後かに、
自分の半生を振り返っているという
設定でありますが。
これが、女流落語家の喋り じゃなかった。
「おかみさん」テイストなのですね。
落語家は、腹の底から 一本芯をいれて 語り出す。
なのに、
ナレーションでは、ノドで 喋りかけている。
それから、
過去や周囲をみわたす視線が、
「おかみさん」目線だったのです。
で、マメ太郎は、妄想をはたらかせました。
草若師匠は、男やもめ、じゃないか。
じゃ、草若の後妻になって、
とっちらかった徒然亭を 後方支援する
と、予想していただ。
だけんど、
スポーツ新聞はじめ、
B子(当時)と草々の挙式が、収録された
という報道がありましただ。
それで、
内容をバラすなよ、と
2008年12月18日のブログで、
→ 菓子浩さんも、ビックリ? - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
アングリーしただ。
ま、ナレーション云々は、
たんなる直感に 過ぎませんで。
だいいち、
放送開始のころは、
ヒロインの 行く末も
まだ、決まってなかったでしょうし。
おかみさんかぁ。
おかみさん とゆえば、
こりゃ、も〜
花田憲子さん。
『凛として』。
若狭さん じゃなくて、
青木喜代美さんも、
がんばってくださいね。
じゃ、今日は絶好の 花見日和ですので、
これから、でかけることにいたします。
じゃ、
昼12時ちょうどに、
「ジョナサン」の前で
立ってるのが、
不肖・遠藤マメ太郎 です。
↑ ウソですぅ
地球滅亡の日(最終回) 桂枝雀の「代書」
棹尾(とうび = 最後)を飾る 超大型企画!
地球滅亡の日、
遠藤マメ太郎は、どの落語を聴きながら、
沈香もたかず 屁もへらぬ
その生涯を 終えようとするか!
→ 地球滅亡の日、「寿限無」を聴くか? - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
ベストワンに輝きましたのは、
桂枝雀さんの「代書」(だいしょ)。
[rakuten:rakugo:787555:detail]
枝雀ファンに、「人気演目アンケート」とったら、
たびん、
この「代書」が、
1位に輝くのではないかと
思う 今日このごろで、ございます。
「代書」とは、現在でいう
正式な文書をつくる際に、
書かれた内容には、相違ありませんと
保証する商売のことです。
この「代書」、
いまでは、上方江戸を問わず
多くの落語家がかけておりますが、
もともとは、新作落語です。
これより先は、
参考にさせていただきます。
新作落語「代書」を、
作ったのは、桂米団治(よねだんじ)さん。
その弟子が、桂米朝さんで、
そのまた弟子が、桂枝雀さん、です。
ゆわば、おじいちゃん師匠のつくった噺を、
お孫さんが、みごとに開花させたといえましょう。
太平洋戦争の前のころから
そして、
実際に 代書屋で生計をたててはったのです。
「代書」は、
その実体験が、モトとなっている爆笑ばなしです。
もうとにかく 頭からっぽにして、
聴いていただければ良い 1席なのですが。
桂枝雀さんは、
史上最強のキャラクターを 産み出しました。
● 松本 トメ五郎さん
通称:トメ
学歴:小学校中退
職歴:ヘリどめ屋 など
町工場に就職するため、
履歴書を作成してもらおうと
街の代書屋さんを 訪ねます。
とにかく、聴いていただくしかないのですが、
地球最後の日にこそ、
トメ五郎さんの 史上最強ぶりに
いま一度、大笑いしてから、
ハレー彗星の 到着を待ちたいと
ささやかならが、願っております。
ここで、ひとつの謎を、提示。
この「代書」。
桂米朝さんは、みずから(塩辛?)、著作にて、
「私もこれでは
随分、稼がせてもらった。
現春団治が持ちネタにしているほか、
何人かによって、
しばしば高座にかかる傑作だ」
こう記しています。
なのに、
なぜ、
歯を 食いしばり〜
↑ いきなり脱線ですが。
この「♪ 若者たち」。
かつて「歯を、食いしばり」の意味が、
まったくわかりませんで。
「はおく いしばり」と区切ったため、
「はおく」とは、何だろう?
「いしばり」って、どんなバリ?
そもそも 「バリ」って?
と、悩んでいたこともございました。
まぁ、「巨人の星」の
「重いコンダラ」と同じです、はい。
閑話休題。
で、師匠の思い出ぶかい「代書」なのですが、
現在、あまたリリースされている
米朝さんのCD、DVD、ビデオには、
収録されていないのです。
参考までに、これが東芝EMIによる
米朝さんの収録演目のリスト
→ 落語
「た」行に、
「代書」が、ないのです。
な〜んでか? な〜んでか?
2008-03-28
地球滅亡の日(番外 ドラマ篇) 「六羽のかもめ」
棹尾(とうび = 最後)を飾る 超大型企画!
地球滅亡の日、
遠藤マメ太郎は、どの落語を聴きながら、
その生涯を 終えようとするか!
→ 地球滅亡の日、「寿限無」を聴くか? - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
なのですが。
ベストワンの発表を前に、小休止して。
「地球滅亡の日に もう一度見たいドラマ」を
リストアップします。
サクっと。
これは、ですねぇ。
生涯のベストワンですと、
倉本聰・脚本の『六羽の かもめ』になります。
もちろん倉本ドラマの ベストワンだと思います。
とかいって、「北の国から」
1話も 見てないのですが。
ただ、問題は、
『六羽の かもめ』を、
地球滅亡の日、残り24時間に見たいかどうか、
これが、大問題でございまして。
結論、ドラマは見ない。
終わり。
では、あまりに芸がないので、
興味もないでしょうけど、
一応、個人的な歴代のベストテンらしきものを
挙げておきますね。
○ ぶらり信兵衛 道場破り
○ マーねえちゃん
○ 熱中時代
○ 黄金の日日
○ 鳴門秘帳
○ 男たちの旅路
○ 浮世雲
○ 虹子の冒険
○ 六羽のかもめ
8時半からのアナウンサー
知り合いの女性・聖子ちゃん(仮名)から、
電話が かかってきました。
…………………………
「マメちゃ〜ん、お元気ぃ?
あのさぁ、『ちりとてちん』、
8時15分から やって、
8時半から ニュースになるじゃない。
あのアナウンサー、
『ちりとて』 見てるんだよね」
…………………………
マメ太郎は、衛星放送で見てるのですが、
ってなエピソード、
どなたかのブログのコメントで
読んだような記憶がありました。
で?
…………………………
「今朝の、見て、
見てるって、確信した。
あのね、今朝のは、
最後、ヒロインと和久井映見が、
抱き合って、
ボロボロって 終わり方だったでしょ。
それで、ニュースになったらね、
涙目なの。
で、なんか言葉につまってる様子で、
ウルウルしちゃって、
ハイ って、
自分を落ち着けちゃったりして。
大笑い」
…………………………
とゆうわけでぇ。
とり急ぎ、お伝えしようと思ったのですが、
なにやら、
すでに、ネットでは、
話題なのだそうですね。
これは、明日の最終回もさることながら、
アナウンサーのリアクションにも
注目せねば。
末路あわれ どころか
3月28日(金)、第150回「ちりとてちん」。
ラスト2にて、またもや
意外とゆうより、やっぱりね、の新展開。
2006年10月11日。
「ひぐらし亭」に 初登場。
万雷の拍手が ひびきわたり、
深々とお辞儀をしたのち、
ふたたび 頭(こうべ)をあげて、
「私の 最後の高座に おつきあいいただきまして
まことに ありがとうございました」
突然の 引退表明。
ところで、
世の中を 驚かせた 突然の引退って、
何が、ありますかね。
桂文楽の 「もう一度、勉強し直して参ります」。
キャンディーズの 「普通の女の子に戻りたい」。
安倍晋三さんの 「小沢党首に会談を、断られまして」。
あいうえ、おっと。
こう見ますと、
いずれにも、
名言・迷ゼリフが、ございます。
ところで、
新銀行東京への 400億円の追加出資。
すごいこと 決めちゃいましたねぇ。
大阪だったら、暴動おこりますか?
ともかく、
400億円あったら、
落語のCD 2千万枚も、買えちゃいます。
いやいや、これまで高嶺の花で、
手が出せなかった
DVD全集も 買えちゃうぞ。
全国の 朝さまファン待望の
古今亭志ん朝も!
おととい3月26日に、新発売されたばかりなのです。
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2008/03/26
- メディア: DVD
- 購入: 7人 クリック: 157回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
さて。
すがすがしい表情で
「お母ちゃんみたいに なりたいんや」とゆう
名か、迷かは 視聴者おのおのが評価するであろう
セリフを残し、
高座から去りゆく 若狭さんには、
昭和22年、
桂米朝さんが、
桂米団治さんに弟子入りした際、
師匠から、ゆわれた言葉を
はなむけに、贈りいたしましょう。
「芸人は、米一粒、釘一本もよう作らんくせに、酒が良えの悪いのと言うて、好きな芸をやって一生をおくるもんやさかいに、むさぼってはいかん。ねうちは世間が決めてくれる。ただ一生懸命に芸を磨く以外に、世間へのお返しの途はない。また、芸人になった以上、末路哀れは覚悟の前やで」 (『桂米朝 私の履歴書』より)
2008-03-27
地球滅亡の日(その9) 金原亭馬の助の「棒だら」
棹尾(とうび = 最後)を飾る 超大型企画!
地球滅亡の日、
遠藤マメ太郎は、どの落語を聴きながら、
個人的ベスト・ミュージカルは、
ジョナサン・ラーソン作『レント』か、
それとも
ロイド・ウエバーの『サンセット・ブルバード』か、
決めかねる
その生涯を 終えようとするか!
→ 地球滅亡の日、「寿限無」を聴くか? - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
ベスト2に、これを選ぶ人は、いないでしょう。
しかし、強烈なのです。
酔っ払いの噺です。
と、同時に、世相批判を 秘めております。
昭和50年、48歳の若さで 没します。
五代目・古今亭志ん生の門下です。
お噺は、と申しますと。
ここは、料理屋の2階。
襖(ふすま)をへだてて、
2組が 呑んでるのですが。
うち、ひとり「江戸っ子B」は、酒乱(しゅらん)。
すごい カラミ酒です。
元・武士らしく、羽振りが良い。
ちなみに 時代設定は、明治です。
鹿児島県人会が、
「百舌(もず)のくちばし」という
謎の拳(けん = お座敷遊び)を 絶叫すれば。
江戸っ子Bは、
「ウラの窓から コンニャク なげて
コンニャク(今夜こい)との 謎かしら」という
都都逸(どどいつ)で 対抗します。
鹿児島県人会も、負けてません。
「十二ヶ月」という必殺ワザを 繰り出します。
「お正月(おしょうがち)は〜、松飾りぃ(まちかざりぃ)
二月(にがちぃ)は、初詣(はちもうでぇぇ)」
この「百舌のくちばし」(もずのくつばす)、
そして「十二ヶ月」(じゅうにかげち)、
強烈です。
なんだか、ワケわかりません。
でも、意味あるんです。
とにかく、
いまや、この「江戸っ子B」のような
筋金入りの 酔っ払いになってしまったマメ太郎の
将来を 予感させるような、
「棒だら」との 出逢いだったのです。
さて、
冒頭に申し上げた 「世相風刺」ですが。
ご維新(明治維新)になってですね、
花のお江戸には、
薩長土肥(さっちょうどひ)
勤皇の志士たちが、
ドカっと、流入いたしました。
で、当然、羽振りがいいわけです。
で、当然、土着の江戸っ子は、面白くないわけです。
で、勤皇の志士たちを、
「イケてないじゃん」と 笑っていたわけですよ。
「棒だら」は、まさにそんな1席でして。
ま、こ〜ゆ〜と、
すぐに、
「落語とは、すぐれた文明批評でもあった」
「言論が公にできない 不平不満を、
庶民は、大衆芸能というオブラートにくるみ
ひそかに 笑い飛ばしていたのである」
という 結論にみちびき、
悦に入る方々も、いらっしゃいますが、
そんな たいそうなことではなくて。
どっちが悪いでしょうか。
もし、裁判員制度が導入されて
マメ太郎が、選ばれたら、
悪いのは、こっちです。
鹿児島県人会は、もちろん無罪放免です。
で、
この1席を 最初にきいた30年も前から、
現在にいたるまで、痛感することは。
新体制と 旧体制とは、常に対立し、
旧体制は、新体制を クサすことで、
鬱憤(うっぷん)を 晴らそうとする。
そして、
フランス革命や、
新体制は、たちまち 腐敗し、旧体制化します。
そんな歴史の必然を、
マーラー、ダントン、ロベス・ピエールも
西郷さんも、乃木将軍も、安倍晋三さんも
登場することなく、
「棒だら」は、
料理屋の2階という 空間のみにおいて、
見事に 象徴描写しているのです。
そんな歴史を、リアルに感じさせてくれるのは、
↓ 意味不明だと思いますが、
「タヌキゃ、ってえのは、おめえか?」
「ポンポコってえのは、てめえか?」
これら、実際にあったであろう
明治初年のセリフを、
いまなお、説得力もって
「ありそう」と思わせる
馬の助さんの 確固たる話芸があればこそと
存じ上げ奉りますです。
馬の助さんの「棒だら」、
カセットテープ紛失の のち、
長らく 聴けずにおりました。
ポニーキャニオンから、「馬の助 名演集」シリーズが
出ていたのですが、それにも収録されてませんでした。
しかし、
待てば カイロとカルカッタ、
10年ほど前、
協力:星企画
発売 販売:ゲオ販売
というクレジットにて、
「古典落語の巨匠たち」というシリーズが
刊行されまして、
その中に、「うどん屋」「牛ほめ」とともに、
収録されたのです。
「昭和40年前後」 とだけ記され
収録日は不明ながら、
昔きいた カセットテープのスタジオ録音盤と
細部にいたるまで、
同じ内容でした。
この日のトリをとっていることが、
マクラからうかがえ、できばえも グー。
めでたく、地球滅亡の日にそなえることが
できたとですたい。
ありがとう、星企画、ゲオ販売。
総合17位
先週3月17日(月)〜23日(日)
ビデオ・リサーチ調査
関東地区の視聴率ですが。
総合2位 篤姫 23.5%
総合7位 斉藤さん 19.6%
総合8位 薔薇のない花屋 19.4%
総合15位 相棒 17.8%
総合17位 ちりとてちん 17.6%
ビートきよしが いなくても
2008年3月27日(木)、第149回「ちりとてちん」。
おとといの「147」は、素数ではござりませんでした。
49×3=147
そして 「149」ですが。
たんに素数であるだけではなく、
反対の 「941」も、素数なんですって。
さらに、
「1」「4」「9」は、
それぞれ、「1」「2」「3」の2乗。
おお、美しきかな。
さて。
「ひぐらし亭」が、オープン。
箸があってこそ 弁当が たべられる。
お母ちゃんがいてこそ 子どもは育つ。
縁の下の力持ちがいてこそ 高座がはえる。
というわけで、
ドラマは、
「人生 脇役こそが 肝心」とゆう結論に
集約されそうな 気配です。

