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KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

2016-05-03

Gakky of the Endー日垣隆検証雑感(その参)

同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」


同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍販売中です。

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 ファイル形式はPDFファイル、価格は「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」が1,512円。「猪瀬直樹検証本 作家篇」が1,080円です。



・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com


●当ブログ管理人、日垣隆検証の正式な終了を宣言……!


 前々から繰り返し告知してきましたが……本エントリーを以て、当ブログ開設以来、2011年12月から足掛け4年半も続いた日垣センセイの検証の正式な終了を宣言します。今迄、当ブログをご愛顧してくれた方々には、長年、拙文にお付き合いいだだきまして、感謝の気持ちを抑えられません。

 実を言うと、検証それ自体は先月にアップした日垣センセイの家族を考察したエントリーで、一通り終了していました。その後、日垣センセイがこれまた約4年半ぶりに新刊『脳梗塞日誌』(大和書房)を出すことが判明したのは、些か誤算でした。とはいえ、ブログ開設当時から「ここまでやったら、日垣センセイの検証も終わりにしよう」と大体の目安は付けていました。まさか、ここまで長丁場になるとは予想だにしませんでしたが。

 日垣センセイの検証を正式に終了するに至った最大の理由としては、検証をほぼやり尽したこともさることながら、今後、日垣センセイが再浮上する可能性は極めて低く、完全に過去の人になり下がったと判断したこともあります。日垣センセイは業界はおろか、ネット・実社会でも文化人としての影響力が皆無です。「日垣隆、誰それ?」が一般的な認識でしょう。最早、検証する価値も無くなりつつあり、僕(当ブログ管理人)のモチベーションが上がらないことも要因です。正直、検証を始めたころの意欲と情熱と根気が萎えてしまっています。日垣センセイが今度の新刊で、ライターとして劇的な復活を遂げるのであれば、話は別ですが。

 日垣検証で、まだやり残したことは無いのか、と問われると、特にはありません。日垣センセイの雑誌連載分で、単行本未収録のコラムなどの検証も企画して資料を集めていましたが、結局、大した内容ではなかったので見送りました。強いて言えば、心残りとしては、日垣センセイの家族・親族、友人知己、担当編集者などの関係者に直接会って、話を聞くことが叶わなかったことでしょうか。日垣センセイの幼少期、学生時代、仕事相手としての現在に至るまでの印象なり、生のエピソードを改めて聞きたかったです。

 尚、日垣検証は正式に終了しますが、予定通り当ブログは今後も閉鎖せずに無期限の開店休業状態に突入します。但し、幣サークル「カフカ―ルナ!」の活動は、日垣検証本のファイナルを出すまで続けます。日垣検証本のファイナルは、今年の夏コミか、それ以降のコミケに当選した場合に出します。当ブログも「カフカ―ルナ!」の活動が終了するまでは、それらの告知のための更新はしていきます。

 無論、日垣センセイ関連で、何がしか重大な情報なり、ニュースがあった場合には、当ブログを急遽更新することはあり得ます。日垣センセイの例の新刊『脳梗塞日誌』(大和書房)についても、発売から時間を空けて、番外篇として取り上げて検証する可能性があります。当初、計画していた当ブログ版「日垣隆年表」の作成も。当ブログへの御意見・御感想の他、日垣センセイを直接知る方々からの情報提供は、上記のメールアドレス等にて引き続きお待ちしております。

 最後になりましたが、飽きっぽい性分にも関わらず、完走を成し遂げてゴールすることができましたのは、皆様のお蔭様です。本当にありがとうございました。この場を借りて、御礼申し上げます。


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ラブライブ! サンシャイン!! B2タペストリー

ラブライブ! サンシャイン!! B2タペストリー

2016-05-01

この素晴らしい売上に祝福を!ー日垣隆の4年半ぶりの新刊『脳梗塞日誌』(大和書房)について

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日垣隆の4年半ぶりの紙の新刊『脳梗塞日誌』(大和書房)

 ツイッターでも速報しましたが、日垣センセイの約4年半ぶりの紙の新刊『脳梗塞日誌』(大和書房)が、今月21日頃に発売されるようです。



 価格は税込で1,512円。頁数は280頁。版元は『知的ストレッチ入門-すいすい読める書けるアイデアが出る』(大和書房、2006年10月5日第1刷発行)、『ラクをしないと成果は出ない』(大和書房、2008年5月30日第1刷発行)などで付き合いのあった中堅出版社の大和書房。内容は単行本のための新規書き下ろしではなく、有料メルマガ「ガッキィファイター」で現在も連載中の虚実ないまぜの脳梗塞(?)の闘病記をまとめたものらしいです。てっきり、kindle等の電子書籍で出すと予想していましたが。恐らく、日垣センセイは「脳梗塞の闘病記なら、需要がある!」と見込んで、旧知の編集者に売り込みをかけて仕事にありついたようですが、講談社文藝春秋新潮社などの大手出版社からは断られたのでしょうか。内容が内容なだけに。日垣センセイの似非闘病記、通常ならば刊行に当たって、大幅な添削、修正を編集者から要求されてもおかしくない代物ですが、大和書房はほぼノーチェックで出しそうな予感がします。というか、本当にあの内容で出すのか。

 既にいくつかのネット書店にて予約が始まっていますが、現時点では大和書房の新刊案内のページでは正式な告知は無く、日垣センセイの公式サイト「ガッキィファイター」はおろか、有料メルマガ等でも何のアナウンスもありません。

脳梗塞日誌 | 日垣 隆 | 本 | Amazon.co.jp
楽天ブックス: 脳梗塞日誌 - 日垣隆 - 4479795235 : 本
脳梗塞日誌 / 日垣 隆 - 紀伊國屋書店ウェブストア
オンライン書店 Honya Club.com:本・コミック: 脳梗塞日誌/日垣 隆

 上記の新刊のキャッチコピーは、「世界でも例を見ない、入院中に書き綴られた脳梗塞患者のリアル手記。――2015年11月、海外で突然脳梗塞に倒れ12月にリハビリ病院に入院。脳梗塞患者の身に起こっていること、リハビリの日々をノンフィクション作家が赤裸々に綴る。衝撃的にして希望の書!」とのことですが、まだ「去年11月に海外で……」とあの設定を続けるのか。というか、2013年5月30日にジャーナリストを正式に引退したのに、肩書ではノンフィクション作家を名乗り続けているとは。

ノーマネー・ノーライフ 日垣隆関連情報まとめ(その参) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)
Good-bye, journalist!−日垣隆「ジャーナリスト廃業宣言」 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 それにしても、久々の新刊とはいえ、信者以外で有難がって購読する奇特な読者が、何処までいるのやら見当もつきません。日垣センセイの脳梗塞云々を信じてエールを送っていた猪瀬直樹勝谷誠彦氏など旧知の友人知己は購読する可能性はありますが。帯に推薦文が付くとしたら、誰が書くのでしょうか。運が良ければ、新聞・雑誌の書評欄でも好意的に取り上げられ、テレビのワイドショーなどでも話題になる展開も僅かながらあり得ます。それでも初版でせいぜい5千部前後でしょうか。まあ、脳梗塞闘病記には、一定の需要があることは認めますが。大和書房は全国紙での新聞広告なども大きく打つほうですから、そこそこ売れる可能性もあります。日垣センセイも今度の新刊の売れ行き次第で、ライターとして業界への本格的な復帰を目論んでいるでしょうが。最も、Amazon 売れ筋ランキングでは現時点で26〜27万位と低調であり、せいぜい1、2冊程度しか購入の予約が入っていないようです。

 日垣センセイも新刊及びメルマガプロモーションも兼ねてか、アメブロ『脳梗塞闘病記』なるブログを開設し、メルマガの闘病記連載の冒頭部分を転載しています。同ブログ下部の「つづきはこちら」からで、公式サイト「ガッキィファイター」にリンクしているのがミソでしょう。同ブログ内の「ランキング」を見ても、アクセス数に乏しく、あまり注目されていないようですが。ここでは2015年11月25日、滞在中のグアムで脳梗塞に襲われた」という設定になっているようです。

 アメブロプロフィールでの自己紹介も以下の通りです。

著者プロフィール: 日垣隆(作家)

 2015年11月25日、ゴルフやランニングと仕事を兼ねて滞在していたグアムで突然、脳梗塞に襲われ、入院。1週間後日本の病院へ移る。
 半身麻痺や言語機能に障害が出る重篤な症状に見舞われ、医師言語療法士から「文章を書けるようになるとは考えないでください」と宣告されるも、発症24日目で文章をアウトプット。それ以降、脳梗塞闘病記をはじめ、時事コラムや欧米テレビドラマガイド、社説などテーマが多岐に亘る文章を書き続けている。

 リハビリでの体験や療法士のアドバイスに加え、自身で専門書を調べさらに改良することで、回復の成果を引き上げ、病院のシステムについても当事者として疑問を提示。個人的にできることから改善を進めている。

 1958年長野県生まれる。東北大学法学部卒業後、販売配送、書籍の編集、コピーライターを経て87年より作家・ジャーナリスト
『「松代大本営」の真実』(講談社新書)『それは違う! 』(文春文庫)『偽善系』(文春文庫)『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫)『世間のウソ』(新潮新書)『父親のすすめ』(文春新書)『知的ストレッチ入門』(新潮文庫)『情報への作法』(講談社α文庫)『ラクをしないと成果は出ない』(だいわ文庫)『つながる読書術』(講談社新書)など著作多数。

公式メルマガ「ガッキィファイター」
サイト gfcenter@gfighter.net


 実際には、日垣センセイはアメブロブログを開設したことも、殆ど告知していません。単なる備忘録として使っている可能性もありますが。

 当ブログでの日垣検証は、今月で正式に終了する予定でしたが……実のところ、ここ最近はモチベーションの低下ぶりがとりわけ酷く、更新するのが段々と億劫になっているのが実状です。予定していた当ブログ版の「日垣隆年表」も、既に簡易版を作成しているので、もう充分かなあ、などと最近は考えています。日垣センセイの今度の新刊もベストセラーになった場合はともかく、全く売れないで殆ど誰からも相手にされず、業界でも完全無視されるようなら、敢えて当ブログでわざわざ検証する必要もあるのかと。 
 
 いずれにせよ、当ブログでの日垣検証の締めくくりとして、予定を変更して今月21日頃に発売予定の新刊『脳梗塞日誌』(大和書房)を取り上げるか否かは今後の検討事項ですが……検証のためとはいえ、新刊で購入して日垣センセイに印税収入をもたらすのも癪だなあ。どうするかは未定です。日垣センセイとしては、起死回生の大作というか、文字通り最後の著作になりそうですが。

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★参考文献

脳梗塞闘病記

2016-04-24

バスカヴィルの手記ーグリコ・森永事件の真犯人の濡れ衣を着せられた直木賞作家の黒川博行氏、講談社と岩瀬達哉を怒りの告発!(特別篇・その弐)

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直木賞作家・黒川博行氏の告発手記第2弾

 前回のエントリーに続いて、岩瀬達哉と『週刊現代』(講談社)からグリコ森永事件の真犯人の濡れ衣を着せられた直木賞作家・黒川博行氏が、『週刊文春』(文藝春秋2011年11月3日号)に寄せた怒りの告発手記の第2弾を紹介していきます。

かい人21面相」にされた作家・黒川博行の手記第2弾
謝罪に来た後も逃げ回る「週刊現代」を提訴します

週刊現代」の連載「かい人21面相は生きている グリコ森永事件27年目の真相」(昨年十二月十八日号〜今年十月十五日号)で、「真犯人」にデッチ上げられたミステリー作家黒川博行氏(62)。先週号では、著者の岩瀬達哉氏の事実誤認などを指摘したが、今回は講談社側とのやり取りと、提訴を決断した理由を綴る。



 連載終了後、私は三度にわたって、「週刊現代」編集部と話し合いの席を持ちました。数多い事実誤認と捏造に対して抗議するとともに、誠意ある回答がない場合、訴訟を起こすという警告を再三してきました。

 しかし、十月二十日に講談社第一編集局長の出樋一親氏から最終回答を聞くに及んで、訴訟に踏み切る決断をしました。

 まず私が講談社に一度目の抗議をしたのは、「スクープ直撃! あなたが『21面相』だ」という最終回の記事が出た三日後でした。十月六日、私が大阪から講談社に出向き、旧知の出版局長を交えて、「週刊現代」発行人の出樋局長と鈴木章一編集長に会いました。

 私の抗議に、鈴木編集長はこう答えたのです。

岩瀬氏と担当編集者に、黒川さんの同意は取ったのか、と何度も確認しました。二人から『同意を取った』という報告を受けました」

 開いた口が塞がらないとはこのことです。常識があれば分かりそうなものなのに。いくら仮名とはいえ、あのグリ森事件の真犯人に仕立てられることを同意する人間がどこに存在するのか。家族や親族まで共犯にされた記事に同意する訳がない。ましてや、ミステリー作家として意見を聞かれただけと思っている人間が、犯人にされても怒らないと思ったのでしょうか。

 そもそも私の同意以前に、編集長の責務は記事の精査ではないのか。これといった裏付けなしに、捏造まじりの記事にストップをかけるのが編集長ではないのか。


単行本は出す、裁判はやめて


 自社から単行本を出し、今も文庫が版を重ねている作家を足蹴にしても、仮名ならすべてが許されるとでも思ったのだろうか。

「誠意ある回答がなければ提訴はもちろん、他のメディアで手記を書くこともありうる」と伝え、この日は終わりにしました。

 そして十一日、担当編集者Aがひとりで大阪の自宅までやってきました。彼は岩瀬氏の私に対する取材に二度同席している人物です。

 しかし、Aは「ご迷惑をおかけしたことを陳謝します」と繰り返すばかりで、裁判はやめてほしいと懇願するのです。

 取材の経緯を知っているはずのAに問い質しました。

「なぜあんな杜撰な記事を掲載したのか」

 すると、Aは「岩瀬さんの信念です」と言う。「なに、信念て?」思わず聞き返すと、「黒川さんが真犯人だという信念です」と答えたのです。

 呆れてものが言えなかった。ノンフィクション作家は「信念」があれば、何を書いてもいいというのか。

 私は、出版界に知人が多いので、こうして反論することもできるが、マスコミに何ら人脈のない、世間一般の人だったらどうなったことだろうか。想像するだに寒気がします。

 さらに耳を疑ったのは、次の言葉でした。

岩瀬さんの連載をまとめた単行本は、一部の表現を変えて出版します」

 編集長自らが来ることはなく、単行本は出す、裁判はやめてほしい、と自分たちの要求ばかり並べ立てる。「週刊現代」の対応に誠意を期待できないと思いつつも、この時は「もう一度、編集長らと相談して欲しい」とAを帰しました。

 すると翌日、出樋局長と鈴木編集長がAとともに自宅にやってきた。またもや彼らは平謝りするだけで、具体的な対応策を示さない。

 ここで私は提訴をとりやめる条件として、次の二つを要求しました。

鈴木章一編集長および、担当編集者Aの更迭
・「週刊現代」誌上に見開き二ページ分の私の手記の掲載

 彼らは「二十一日までに最終回答をします」と言って東京へ帰って行きました。

 またこのとき、私は提訴をほぼ決意していましたが、「今回の件について、ご意見をお聞かせください」という旨、講談社の野間省伸社長宛に手紙をしたためて、出樋局長に託しました(今もって、野間社長から返事はありません)。


「黒川さんと岩瀬さんの対談を」


 しかし、二十日にひとりで来た出樋局長が持ってきた最終回答は、「更迭はできない」、「黒川さんと岩瀬さんの対談を掲載したい」といったものでした。「週刊現代」は今に至ってもなお私を真犯人と思い込んでいる岩瀬氏と私に泥仕合をさせて、問題を糊塗するつもりなのです。あまりの誠意のなさ、危機管理意識のなさに、私は怒る気も失せました。

 出樋局長は、こうも言いました。「『週刊文春』に手記が出て、すでに大打撃を受けている。もう二度と週刊誌に手記を書かないで欲しい」。もちろん「提訴しないでほしい」という点も、忘れずに付け加えていました。

 先週号でも触れましたが、私は、グリ森事件には嫌な思い出しかありません。

 八四年九月に処女作『二度のお別れ』を上梓しましたが、その小説に出てくる身代金強奪の手口や脅迫状の文面などが事件に酷似していると騒がれ、ワイドショーや週刊誌からの取材が殺到しました。当時、『二度のお別れ』はNHK銀河テレビ小説でドラマ化され、放映間近の状況でしたが、この騒動のおかげで、半年ほど延期するはめになったのです。

 また、その年の暮れには、捜査本部から刑事が二人、当時私の勤めていた府立高校にやってきて、『二度のお別れ』の仮綴本約二百部の配布先などを聞かれました。その帰り際、刑事の一人が発した「先生が犯人やったら、簡単でええのにね」という言葉を今でも憶えています。

 グリ森事件にはそんな苦い思い出しかありませんが、事件当時の思いをおさえ、昨年十二月からの三度にわたる取材に、親切に応対したつもりです。

 今年八月頃、岩瀬氏と担当編集者から大阪に取材へ行くと連絡がありました。今回は警察関係者にでも取材するのだと思い、私は二人を天神橋筋商店街のお好み焼き屋に招待しました。二万円弱の食事代は私が支払いましたが、これは大阪人のサービス精神であり、大阪で旨いものを食ってもらいたいという厚意です。

 しかし、すでに彼らは私の住民票を勝手に取っていたのです。連載が終了した後、市役所個人情報の開示請求を出したところ、予想通り、七月十四日に東京行政書士が私の住民票を取得していました。

 後で担当編集者に住民票の取得について問い詰めると、一瞬にして顔色を変え、「私が自腹で依頼しました」と白状しました。

 最近まで住民票や戸籍謄本行政書士などが取得し、数万円で依頼者に売る不法行為が横行していました。しかし全国各地の警察が摘発したことで、今も続けているメディアはなくなったはずです。

 担当編集者は自腹で払ったと主張していますが、経費として社に請求し、編集長の決裁がなされていると私は睨んでいます。

(小誌の取材に対し、「週刊現代」編集部はこう回答した。「ご質問の中には事実ではないことやお答えする必要のないものが書かれています。事実でないことをお書きになった場合、しかるべき措置をとります」)

 グリ森事件から二十七年を経て、私はまた「かい人21面相」の呪いを受けた気分です。「なんで、オレを?」と自問する日々が続いています。今後のことは弁護士に任せることにして、この手記で筆を措くことにします。

「「かい人21面相」にされた作家・黒川博行の手記第2弾 謝罪に来た後も逃げ回る「週刊現代」を提訴します」『週刊文春』(文藝春秋2011年11月3日号)P39〜40

 その後、黒川氏は妹さんと共に名誉毀損プライバシー侵害を理由に、講談社週刊現代編集長、岩瀬達哉に5500万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴。黒川氏ら原告側は東京地裁の一審、東京高裁の二審、そして2014年11月11日には最高裁でも勝訴し、被告側の講談社週刊現代編集長、岩瀬達哉の敗訴が確定しています。また、岩瀬講談社が企んでいた『週刊現代』のグリコ森永事件の連載記事をまとめた単行本は、結局、現在に至るまで出ていません。裁判になり、敗訴が確定したことから、完全にお蔵入りになったようです。

 講談社は一連の黒川氏とのトラブルにも関わらず、未だに岩瀬を重用しているところを見ると、確信犯の可能性があります。いずれにしろ、岩瀬は本当にとんでもない稀代の捏造ジャーナリストであり、全く信用できません。繰り返しますが、岩瀬の仕事は、取り敢えず、眉に唾を付けて確認した方がよいでしょう。

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★参考資料

黒川博行 - Wikipedia

ドキュメント パナソニック人事抗争史

ドキュメント パナソニック人事抗争史

疫病神 (新潮文庫)

疫病神 (新潮文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)

後妻業

後妻業

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬

バスカヴィル家の犬

2016-04-23

バスカヴィルの手記ーグリコ・森永事件の真犯人の濡れ衣を着せられた直木賞作家の黒川博行氏、講談社と岩瀬達哉を怒りの告発!(特別篇・その壱)

同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

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●自称「ジャーナリスト岩瀬達哉の正体

 ベストセラー『ドキュメント パナソニック人事抗争史』(講談社2015年4月)などで、未だに一部のマスコミから引っ張りだこの自称・ジャーナリスト岩瀬達哉。

 【書評】「松下幸之助」後のトップ人事をめぐる凄まじい戦い│NEWSポストセブン

  「人事のドロドロ」とは正にこの事! あの有名企業の赤裸々な実態 : J-CAST会社ウォッチ

 ジャーナリスト岩瀬達哉氏が語る「漏れた年金」問題の深層 | 日刊ゲンダイDIGITAL

 『パナソニック人事抗争史』岩瀬達哉著 著者インタビュー:PRESIDENT Online - プレジデント

 しかし、当ブログでも度々取り上げて指摘してきましたが、岩瀬は『週刊現代』(講談社、2010年12月18日号〜2011年10月15日号)での合計20回に及ぶ連載記事「かい人21面相は生きている グリコ森永事件27年目の真相」にて、作家の黒川博行*1氏をグリコ森永事件の犯人にデッチ上げ、黒川氏から名誉棄損、プライバシー権の侵害等で提訴され、版元の講談社と共に全面敗訴しています。岩瀬が曰くつきのライターであることは、あまり問題視されていないというか、意外に知られていないのが実状です。

 今回は特別篇というか、番外篇も兼ねて、『週刊文春』(文藝春秋2011年10月27日号)にて黒川氏が岩瀬のデタラメぶりを告発した手記の第1弾を紹介していきます。

ミステリー作家 黒川博行「怒りの独占手記」
週刊現代デッチ上げで「かい人21面相グリコ森永事件)」にされた私
ダマシ討ち取材、妹一家への中傷、悪質な捏造は許せない

 事件について推理を披露していたら、記事では「かい人21面相」に擬せられていたー。仮名とはいえ犯人と断定された黒川氏は怒りを隠さない。疑う根拠には致命的な事実誤認もあり、講談社に抗議したが誠意ある回答はない。憤る作家は決意を示すべく筆を執った。


週刊現代」の連載記事を読み終えて、「これオレのことや!」と腸が煮えくり返るような思いを覚えました。まさか、自分がグリコ森永事件の「かい人21面相」にデッチ上げられるとは夢にも思いませんでした。

 著者であるジャーナリスト岩瀬達哉氏と担当編集者が、昨年末から今年九月にかけて合計三回、大阪の自宅へ取材にきましたが、私はミステリー作家として、グリ森事件の犯人像について推測してみせただけ。それなのに、記事ではあたかも私が“真犯人”で、当時を振り返りながら語っているかのように仕立てられていました。

 また、連載の中で私を犯人と疑う根拠がいくつか提示されていますが、その多くは事実誤認であり、私の家族や親族を中傷するような内容も含まれています。噂話の類なら笑い話で済むかもしれませんが、記事で真犯人と断定された以上、同じ活字を生業としているものとして、到底、看過するわけにはいきません。

 講談社に連絡し、「週刊現代」の鈴木章一編集長と上司の出樋一親第一編集局長らに抗議しましたが、平謝りするだけで、十七日現在、誠意ある回答を得られていません。


週刊現代」の“巨弾連載”「かい人21面相は生きている グリコ森永事件27年目の真相」(昨年十二月十八日号〜今年十月十五日号)で真犯人にされたのは、ミステリー作家黒川博行氏(62)だ。氏は、関西を舞台にした作品を発表し、サントリーミステリー大賞や日本推理作家協会賞を受賞するなど、根強い人気を誇っている。

週刊現代」の連載では、最終二回に「浜口啓之(仮名)」として黒川氏が登場している。一九八四年三月から「終結宣言」が出た翌年八月まで続いた世紀の未解決事件の“真相”を追った最終回のタイトルは、「スクープ直撃! あなたが『21面相』だ」とセンセーショナルなものだった。



「うまく辻褄が合うんです」


 三回の取材の中で、私は一度も「黒川さんが真犯人ではないのか?」と訊かれていません。仮名にして配慮したつもりになっているのかもしれないが、連載を通して読めば、私のことだとわかる人もいるでしょう。実際、ある新聞の大阪の編集部で噂になり、記者から「これは黒川さんのことですか」と問い合わせを受けました。しかも仮名の「啓之」は、ヒロユキと読めば、私の博行であり、ケイスケと読めば、『疫病神』など私の一連の作品の主人公「二宮啓之」になります。

 そもそも連載六回目で私の実名が書かれています。サントリーミステリー大賞で佳作になったデビュー作、『二度のお別れ』は、事件当時、脅迫状の文面や身代金の受け渡し方法などが酷似しているとマスコミに騒がれました。そのあと兵庫県警の警部補と茨木署の刑事が、当時私の勤めていた高校に事情を聴きに来たこともあったのです。

 岩瀬氏は最初、「二十七年前にグリ森事件で騒がれた作家」として、話を聞きたいといって取材に来ましたが、いま思えばそのころから彼らの魂胆は別のところにあったのかもしれない。

 その後の取材も同じようなつもりで受けていたのですが、最後の取材で岩瀬氏は「今度の記事を読まれると、不快な思いをされるかもしれません」と何度も言っていました。

 こんなやりとりもありました。

「黒川さんを真犯人として書けば、うまく辻褄が合うんですよね」
「それをやったら、実名を出したほうが面白いですよ」

 半分シャレで、そう言ったら、岩瀬氏は「黒川さんへの“やっかみ”が出ますから」と不思議なことを言っていた。

 連載終了後、担当編集者にきくと、事件で大金をせしめているだろうから、私が周囲から妬まれるという意味だったというのです。

「ほんまに犯人と思い込んでるんやな」とホトホト呆れました。

ミステリー作家 黒川博行「怒りの独占手記」週刊現代デッチ上げで「かい人21面相グリコ森永事件)」にされた私」『週刊文春』(文藝春秋2011年10月27日号)P38〜39

 黒川氏は岩瀬から一方的にかけられた「グリコ森永事件の真犯人」の濡れ衣を繰り返し完全否定しつつ、この手記を発表するに至った経緯を語っています。


 続いて、黒川氏は岩瀬捏造記事の間違いを具体的に指摘し、論証していきました。

飼い犬と妹の息子を勘違い


 連載で黒川氏を真犯人だと疑う根拠として「週刊現代」で指摘されているのは、主に五点だ。

1.警察が公表した「キツネ目の男」の身長と年齢に符号する。
2.犯行に使用された「赤いニッサンパルサー」の姉妹車に乗っていた。
3.妻の妹の嫁ぎ先がメッキ工場で、当時も今も容易に青酸ソーダを入手できる。
4.脅迫テープに言語障害を持つ子供の声が録音されており、黒川氏の妹の息子にも言語障害がある。
5.犯行現場の北摂地域に土地勘があり、かつ、犯行現場近くのダイエーで働いていたことがある。 


 このうち少なくとも三つは事実誤認です。連載最終回の冒頭近くには、こうあります。

「自宅の裏庭の車庫に車を停めるや、運転していた女性は、勝手口から家の中へ駆け込み、こう声をあげた。

『イッちゃん、イッちゃん……』

 呼びかけに応えるうれしそうな声が裏庭に漏れてきた。それは、家でひとり留守番をしていたこの女性の息子で、言語障害のある男性の、言葉にならない野太いうめき声であった。

 この障害児の母親は、(略)かい人21面相との接点が疑われる浜口啓之(仮名)の実の妹である。(略)かい人21面相のメンバーの中には、障害児を生み育てている夫婦、もしくはその夫婦と近しい関係にある者が含まれていたからだ」

 しかし妹の息子に言語障害などありません。彼は現在三十代で、芸大を卒業し、家具デザイナーとして働いています。帰宅した妹の呼びかけに唸り声で応えたのは、おそらくジャックラッセルテリアの「ぺぺ」という飼い犬でしょう。妹は普段「ぺーちゃん」と呼んでいます。

 岩瀬氏と担当編集者は奈良の妹宅の敷地内に不法侵入して裏の勝手口を見張り、妹の呼びかけを聞いた(これはふたりが認めました)のですが、岩瀬氏は「あれはキーちゃんですよね」と私に言い、担当編集者は「チーちゃんと聞きました」と言いました。妹の呼びかけに応じた犬の鳴き声を“野太いうめき声”と勘違いしたのは、私が21面相だと思い込んでいた妄想の結果でしょう。また、妹は事件当時、公立中学教諭であり、その夫も中学教諭で、のち校長になりました。

 あまりにも馬鹿馬鹿しくて信じられないかもしれませんが、それが彼らの取材の実態なのです。妹の息子に言語障害があるか、妹夫婦も私も「週刊現代」から確認されていません。

 十月八日号では浜口こと、私の生い立ちを、こう紹介しています。

「浜口は、小学校入学から高校卒業まで、大阪港に面した工業地帯で育った。大阪市内のなかでも、とりわけ中小零細の事業者が密集するこの地域は、同和地区、在日韓国朝鮮人地区などが複雑に入り組み、低所得者が集う地域として知られていた。

 浜口の実家は、戦後、地元のヤクザが焼け跡に不法占拠した土地を、勝手に分譲してできた街の一角にある」


当時はメッキ工場ではない


 私が育った街は、同和地区、在日韓国朝鮮人地区のいずれにもあてはまりません。とりわけ関西ではデリケートにならざるをえない問題を、きちんと確認もとらずに、軽々しく書く神経が信じられない。ヤクザ不法占拠した街だったと聞いたこともない。何を根拠にこういった事を書いているのか、明らかにするべきです。

 私が極貧の家庭に育ち、カネに執着する人物だという印象を読者に植え付けたかったのでしょう。私の父親は、瀬戸内海を行き来する五百トンの内航タンカーの船主船長でした。周りがどう見ていたかはわかりませんが、比較的、裕福な家庭で育ったと思っていますし、食うに困ったという経験もありません。

 事件当時、三十五歳でしたし、身長は百八十センチ弱です。確かに、警察が発表した「キツネ目の男」の身長(百七十五〜百七十八センチ)や、年齢(三十五歳〜四十五歳)に当てはまりますが、この条件に合う男性は探せばいくらでもいるでしょう。

 赤いパルサーの姉妹車に乗っていたのは事実です。しかし、私の車は「パルサー EXA」という角張ったスポーツカータイプ。警察が犯行車両と断定した二ドアのハッチバック式は丸みを帯びていて、明らかに形が違うのです。岩瀬氏は「遠目にはパルサーと見間違える車」と書いていますが、間違えようがない。

 メッキ工場は、たしかに親族が経営しています。ただ、妻の妹が嫁いでいるというのは間違いで、私の母方の従兄弟が経営しています。それに事件当時はプレス工場でメッキはしていません。

 また、「その気になれば、いくらでも青酸ソーダを入手できた」と書いていますが、現在、従兄弟の工場では、劇薬物はすべて鍵のかかった収納庫で管理されています。彼らに言わせれば、親族たちも犯行グループの一味と信じているのかもしれませんが……。

 そして、犯行現場に土地勘があるという点ですが、以前、箕面市茨木市に住んでいたことがあるので、もちろん何度か通ったこともあります。ただ、他の犯行現場である滋賀などについては、全く土地勘はありません。

 岩瀬氏は、ダイエーに勤務していたころの私が、犯行現場の近くに立ち寄ったことがあると書いています。しかし、本社の建築意匠課勤めだった私は、関西一円ほとんどの店舗に出張しています。岩瀬氏から「〇〇支店を知ってますか」と聞かれて、「知ってる」と答えただけで、事件現場に土地勘があると思い込んでしまったようです。

 全てがこんな調子です。先に説明したように、事件発生の約半年後に出版されたデビュー作がグリ森事件と関連付けられ、ずいぶんとマスコミに注目されました。

かい人21面相」によるグリ森事件は、この作品の出版後もしばらく続いています。当時、マスコミから騒ぎ立てられていた私が、どうやって犯行を続けられるというのか。

 確かにこの事件では、数多くの捜査ミスが指摘されています。しかし、もし犯人が私だったとしたら、時効まで逃げられるわけがない。そこまで警察も無能ではないでしょう。

 また、連載記事でひどいのは、取材の前提と裏付けを読者に一切伝えていないこと。先に述べたように、取材でミステリー作家としての推理を披露しただけなのに、「浜口は、終始一貫、話を一般化しようと熟考しながら慎重に語った」と、あたかも犯人が告白しているかのように描いている。


捏造されているコメント


 連載の最終回ではこんなくだりがあります。

ハウス食品から“身代金”を受け取ろうとして、パトカーに追跡されたシーンについて、あれは、危なかったですねと水を向けると、感情たっぷりに語った。
『うん、危なかった。危なかった……。パトカーに追われて逃げるいうのは、普通の人は多分、わからんと思うけど、必ず“パニくる”んですわ。心臓バクバクしますから。だから、実際のカネの受け渡しで、表に出るのはもうアカンとなった』」

 これは、以前、私が一方通行の道を原付バイクで逆走してしまい、パトカーに追いかけられたときの体験を話したものです。それを「バイク」や「一方通行の逆走」という部分を切って、グリ森事件の文脈に無理やりつなげています。

 文頭の「危なかった」という感想と、最後の「だから」から始まる一文は、彼らに捏造されたものですが、それがあるために、まるで実行犯が語ったようになっています。

 他にも、私が言っていないのに、「俺に土地カンがあるから疑われとる」とか、「グリコに恨みがあって押し入ったんではないですよ」など、いかにも事件に関係している人物であるかのように、コメントが作られているのです。

 さらに許しがたいのは、私の住民票を市役所から勝手に取得していることです。調べたところ、東京行政書士申請させて取得していましたが、このことは担当編集者が認めています。何十年も前ならこうしたことも行われていたようですが、今の時代に許されることではありません。


 一連の取材経緯について、執筆した岩瀬氏に尋ねると、
「この記事に関しては、何もお話ししません」
 と語るのみ。「週刊現代」編集部はこう回答した。
「現時点で申し上げることは何もございません」
 最後に、黒川氏は手記を発表した動機について、こう記す。

  
 彼らは私の名前を仮名にさえすれば、プライバシー侵害や名誉毀損の責から逃れられると勘違いしているようですが、決して許されることではありません。

 これまで私は講談社から、数冊の著書を出していますし、現在も小説の執筆依頼を複数受けています。これまでの関係を一切無視して、私に何らきちんと確認することなく、「あなたが『21面相だ』」と題した記事を書かれたことに、たとえようのない激しい怒りを覚えています。

 ましてや家族や親族まで一方的に巻き込まれています。講談社から責任ある回答を得るまで、こちらから身を引くつもりは一切ありません。だからこそ、作家・黒川博行として、今回、手記を綴ることにしたのです。

ミステリー作家 黒川博行「怒りの独占手記」週刊現代デッチ上げで「かい人21面相グリコ森永事件)」にされた私」『週刊文春』(文藝春秋2011年10月27日号)P39〜41

 岩瀬もさることながら、講談社の卑劣な「裏切り」ともいえる仕打ちに怒りを抑えられない黒川氏。黒川氏の怒りの告発は、第2弾の手記に続きます。


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D


★参考資料

黒川博行 - Wikipedia

ドキュメント パナソニック人事抗争史

ドキュメント パナソニック人事抗争史

疫病神 (新潮文庫)

疫病神 (新潮文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)

後妻業

後妻業

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬

バスカヴィル家の犬

*12014年に第151回直木三十五賞受賞。

2016-03-26

堕ちた伝説のライターの伝説 検証・日垣隆の家族

同人誌の既刊本が国立国会図書館東京本館及び京都府関西館内にて閲覧可能になっています。御興味があられる方は、同館にお越し下さい。

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」

「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.2 盗用篇」

「ガッキィハンター日垣隆検証本vol.3 雑誌・書籍篇」

「猪瀬直樹検証本 作家篇」


同人ダウンロードショップのDLsite.comにて、同人誌の既刊「ガッキィハンター 日垣隆検証本vol.1『そして殺人者は野に放たれる』の大研究 増補改訂版」及び「猪瀬直樹検証本 作家篇」電子書籍販売中です。

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・初めて当エントリーを読まれる方は「日垣問題の記録 〜 日垣隆 研究報告 〜」「日垣隆(Wikipedia)」「ガッキィスレまとめサイト@ウィキ」の御一読をおススメします。

・当ブログへの御意見・御感想は、下記のメールアドレスまで御連絡下さい。日垣センセイの学生時代など、情報提供もお待ちしております。情報源の秘密は厳守します。また、貴重な情報をお知らせいただいた方には、謝礼も検討していますので、宜しくお願いします。
kafkaesque1924@gmail.com


ニュースサイトハフィントンポスト日本版によると、再来月の5月1日付で同日本版の新編集長に、日垣センセイの熱心な「信者」であるらしい朝日新聞記者の竹下隆一郎氏が就任するそうです。その旨を報じていた下記の記事によれば、竹下氏のプロフィールなどは次の通りです。

ハフポスト日本版の新編集長に、竹下隆一郎氏が就任へ

【竹下隆一郎・略歴】

1979年生まれ。2002年慶応義塾法学部政治学科卒。同年朝日新聞社入社。宮崎支局(当時)、佐賀総局、西部報道センター経済グループ、東京本社経済部などをへて2013年からメディアラボ所属。2014年2015年スタンフォード大客員研究員(研究テーマ:「人工知能と人間は、どちらがニュースの編集長としてふさわしいか」)。ビジネス開発だけでなく、フェイスブックを使った記者の生中継レポートなど報道の新しい形を模索してきた。

The Huffington Postについて】

ザ・ハフィントン・ポストは読者が活発に意見交換や対話を行うコミュニティーという側面をもつだけでなく、ピューリッツアー賞を受賞するなどしたニュース速報特集エンターテインメントといった情報源をもつサイトです。当サイトに投稿するブロガーは10万人を超え、政治家や学生、著名人から、学者、政策専門家にいたるまで、あらゆる人々が自身の大きな関心事項に関する書き込みをリアルタイムで行っています。ザ・ハフィントン・ポストAOL.Inc.の一員として、現在、 米を含め、英国カナダフランススペインイタリア、日本、マグレブ北アフリカ)、ドイツブラジル韓国ギリシャインドオーストラリア、アラビアの15カ国・地域で各国版を展開。日本版は2013年5月、朝日新聞社(渡辺雅隆社長、朝刊発行部数約660万部)をパートナー企業としてスタートし、現在、月間1500万人の訪問者(2015年7月時点)にご愛読いただいています。


 竹下氏については、当ブログでも幾度となく簡単にですが触れました。

夏コミC88新刊告知! - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

DUET OF BLUE STEELー日垣隆関連情報まとめ(その弐) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 以下は、上記のニュースを受けての、僕(当ブログ管理人)なりの見解をまとめたツイートです。









 何度でも言いますが、僕は日垣センセイが竹下氏の御眼鏡に適って、そのコネでハフポスト日本版で仕事にありつくこと自体には、必ずしも反対しません。無論、現状では可能性の問題であり、実際に竹下氏が日垣センセイを同日本版で起用することはまず無いと予想していますが。それにしても、「日垣隆」でググろうともしない情報弱者確信犯?)の日垣信者に新編集長をやらせるとか、ハフポスト日本版の編集部はメディアリテラシーが根本的に欠落していないでしょうか。どう考えても、この人事には首を傾げるばかりです。竹下氏の裏の顔を知らないらしいハフポスト日本版・編集主幹で報道キャスター長野智子氏も、ザ・ハフィントン・ポストを統括する「ザ・ハフィントン・ポストメディアグループ」のプレジデント兼編集長を務めるアリアナ・ハフィントン氏も、竹下氏の新編集長就任に対して祝辞を述べていますが……。

 
・日垣センセイのツイート及び有料メルマガ「ガッキィファイター」(2016年3月6日号)から。







「ガッキィファイター」2016年3月6日号
                          通巻 第540-7号

■目次■
□連載 脳梗塞日誌(24)
 ◆4カ月のご無沙汰でした、堀江貴文さん



■■連載 脳梗塞日誌(24)■■

★4カ月のご無沙汰でした、堀江貴文さん★━━━━━━━━━━━━━━★

 公開対談が始まって20分ほど経ったころ、ごく自然な流れで彼は私に、こう訊ねた。

脳梗塞って、痛いの?」

 あ、それは考えたことなかった。同じ脳卒中のなかで、クモ膜下出血だけはものすごく痛
い、らしい。脳梗塞は一瞬で進むものでもないことが多いし、気づかない人は患者にもなら
ないわけだしさ。
 僕は、数日かけて、いまから思えば不可思議なことが連続して起きて、5日目のゴルフに
これからスタート、今朝は最高に体調もいい! と思って朝食のテーブルを立ち上がって、
バタンッと。その後は覚えてない、というパターンではなく、ほとんどすべてを覚えてる。
ただ、身体はまったく動かず、言葉もでないから意思も仲間たちに伝わらない。それを苦し
いとも思わなかったなあ。2週間は、全身が麻痺していることにも気づかなかったし。脳梗
塞の人から、痛かったっていう話は聞いたことないよ。

 結石の激痛話につながっていく。結石は、生まれて初めて昨年10月にやった。三大激痛
は中身がよく入れ替わるのだが、妊娠経験者を含めても「結石」だけは不動である。私のも
の(笑)は、直径3ミリだった。結石が体内から出ていくときは気づかなかったくらいだか
ら、小物ぶりがうかがえる。堀江さんは15ミリだったという。大物だ。負けた。こんなと
こまで完敗である。

 脳梗塞を含む脳卒中では、少なからず記憶、感覚、性格なども変化させてしまうこと――
という知識を前提に、彼はこうも問うた。

 「日垣さんはユーモアやサービス精神、ぜんぜん変わってない。奇跡みたいなもんだね」

 えっ、そうなの? 堀江さんの思いやりなのかな? それとも「皮肉」や「笑いながら痛い
とこをつく」や「ブラック好き」も本当に変わってないのかなぁ?
 脳梗塞になったあとで、私はとても楽天的になった。そうあってくれなかったら、生きて
いた自信がない。

――相変わらず質問も答えも楽しく、深い人だ。世の中にはプライドだけはあっても、質
問が陳腐すぎる人も多く、薄っぺらな配慮なるものから訊ねない人も山ほどいる。そんな配
慮がなんぼのものか。彼は聞きたいことを聞き、話したいことを話す。
 著名な知識人には、他人の話を聞いてんのかヲイッ、という才能あふれる御仁もいるよな
あ。日本総研理事長の寺島実郎さんとか、なんでもよく知っている大前研一さんとか――。

 堀江貴文さんと前に公開対談(ネット4局の中継と録画も)したのは、課金秘話、国内外
メルマガ裏話、アイデアをすぐ形にするあたりまえの方法などについて多岐にわたった。
昨年10月半ばのことである。前回は堀江さんがホスト側、今回は私がホスト側だった。

 前はラクだったよなぁ。聞かれたことに答えて、進行もお任せだったからね。今回は、病
院の長期収監者と、刑務所ステイ者との、自慢大会である。違う。タイトルは「闘う人生!」。
長期では病院も、ルールが細かったり、自由がなかったり、性格がぶっ飛んでいる受刑者や
患者もおり、80〜90代特有の問題もわりと似ている。理不尽な体験を超えてきた人は、皆
というわけではないにせよ、ちょっとしたところでも優しい。時間をかけるわけではなく、
さりげなく――。

 この会場まで来るのに私は大勢の人たちの世話になっている。事務方や医師やリハビリ・
スタッフは、初外出時にも全面的な支援をしてくれた。初回は2月6日だったが、2度目の
今回はだいぶ事情が異なっている。前回は全行程と、私が話をしているときも、ずっと車椅
子だった。公開対談の今回は、廊下だけは車椅子でも、それ以外は歩くことになっていた。
私の、かねてからの目標だったのだ。アン王女(私のチーフ理学療法士)を始め緊張感がみ
なぎっている。その日だけ、ではない。大きな中間地点だった、ずっと前から。

 知能指数が50を切っていた昨年の12月19日に、堀江氏対談当日への「外出願い」を提
出したのである。病後、初めて原稿が書けた日の5分後だ。ほぼ全部のスケジュールをスタ
ッフにキャンセルしてもらったが、この日の公開対談は残してもらった。12月19日まで
は、書くことに全力をあげていたから、まだ話すことはろくにできず、もちろん歩くどころ
の騒ぎではなく、車椅子も操れなかった。そもそも予定を考えるにも、1日しか自分のキャ
パが及ばない。
 だが、この日までには、とにかく対談ができるようになろうという目標を立て、欲張りに
も会場の入り口から場内を歩いてマイクの前に、そして普通の椅子に腰掛けたかった。何か
とてつもない中間目標が欲しかったのだと思う。

 一方的にマイクで話すことは、2月6日に、どうにかこうにかできたとしても、対談者兼
ホストは全く異なる。脳梗塞患者の一番不得意な「同時に二つのことを考える」どころでは
ない、公開で会話を多くの話題で成り立たせて、しかも進行のすえチラばった話を締めつつ、
観客の皆様に満足してもらう。脳梗塞患者に、そんなことができるのか。とにかく「やる」
しかない。
 では、どうやって解決したか。副産物の楽天気質で、と思うことにした。実際、見事に不
安というものがない。前からそういう傾向はあったものの、歩けもしない、話せない、大好
きなメモもできない、という状況下にあって、少しも動揺がなかった。これ幸いである。

 もちろん、堀江貴文さんと親しいことは、個人的な事情にすぎない。初めて病後に歩く、
というような大きな節目に、たとえば近しい人の誕生日でもいい。人は弱い。助けてくれる
人の力は拒まないほうが賢明だと思う。
 その日も、大勢の助けを借りた。移動の行きのタクシーでは、×◇さんと○さん、帰りは
□△さんと○△さんに付き添ってもらった。そのバックアップなしには病院の許可はおり
ない。会場でも、恐喝兼ストーカー防止係や受付やマイク担当、下準備は全てスタッフの※※さん、
またメカ類の設置は××さん、会場提供側としても□○さん、◎□さんほか、大勢のお力をお借りした。
 恐喝犯兼ストーカー対策はマジである。1億円を受け取りに行くという、頭のいかれた予
告があったので、1階には警視庁総勢5人が控えてくれていた。ごく最近に職場を追われる
まで、現役バリバリの看護婦だったと警視庁は把握していた。住所も実名も職場も写真も手
配されたのは1月5日。あとは逮捕に踏み切るかは、警視庁の現場の決断次第。教科書に
載っているような典型的な恐喝文には笑ったものの、重い精神疾患とすれば笑えない。
 私には、そういうことに対処する能力はいま欠如している。ストーカーの来襲には慣れて
いるものの、そういうことに慣れたくはない。

 私は大メディアに顔をさらすことを7年前にやめた。メルマガ電子書籍やサロンや本
が売れ、ギャンブルは勝ち続けて、いくつものアイデアが実業になるだけでよい。堀江さん
は出所後しばらく部屋に閉じこもっていた時期もあるそうだけれど、いまでは刑務所以前
の時代よりパワーが増している。私はまだ病院からの出所を果たしていない。退院ではなく
出所ね。

 より大人の貌になった堀江さんは、こうもいった。

「刑務所は、期限があるから、安心なんだよ。日垣さんの闘病は期限がない。ほんと、すご
いことです」

 ううむ。堀江さんはさらにビッグになっているね。
 公開対談の会場に入る前、控え室で堀江さんは4カ月ぶりの、私の変わり果てた姿に、少
し戸惑ったようだ。4カ月前は、こんなことは予想すべくもない。堀江貴文さんは、たった
4カ月でさらに太っていた。そっちかいっ。

 今回の公開対談は、もちろん堀江さんが華である。対談の大半は楽しい刑務所の逸話など
だった。刑務所話は、いずれ幻冬舎から対談本が出るので、ここでは紹介しない。

 実際は、私の2カ月あまりにおよぶ血の滲むような、会話と声を取り戻す特訓を経ても、
ひどい声だったと思う。それでも対話が成り立ち、1部終了後には1時間、ディスカッショ
ンも持てたので、脳梗塞患者としては5年分を2カ月にできた気はする。本番は、これからだ。

 ×△さんは、嬉しい「誤解」をしてくれた。でも、12月から小さな努力を重ねた甲斐があった。
「会場に車椅子でいらっしゃった日垣さんが、入口辺りで車椅子を降りてステッキを手に
座席までゆっくり歩いて行かれたお姿に、私は震えました。」

 実態は、こんな経過があった。
 ◇◎さんは、こんなコメントを――。
「昨日は、△さんと共に『日垣さんお迎え係』をいたしました。日垣さんが杖をつきながら
も歩く姿を見たときは「凄まじい快復!」と驚嘆したのは言うまでもありません。
 ところで今回は、車椅子なしでもずっと通してできたかもしれませんが,△さんと印象深
い邂逅をされた理学療法士のアン王女から、「歩くのは室内だけにしてくださいね」と釘を
刺されたので、素直な我々はそれに従ったという次第です。
 第1部で入ってきた、上から下まで白づくめの女の人が結構オーラを放っていたので、
僕はマジマジと見入ってしまいました。漫画家の、◎×さんでした。」

 いまの私に対する補助スキルを×さんと□×さんに教える直前のアン王女には、恐妻家
の×さん(仮名w)の話なども、今日の天気を語るように暴露する私であった。信じないで
ね、奥様、こんな駄話。

 その×さんのヒソヒソ話――。
「昨日の学習会、前回と同じく、病院へのお迎えから始まったので、かなり緊張して参加さ
せて頂きました。
 病室に入って、スーツで立っていらっしゃる姿を拝見した瞬間は、感動して、涙が出そう
になりました。
 車椅子に乗られて動き始めるころに、付き添いの若い女性(美形)の理学療法士の方に、
『この人(×)は、奥さんの他に恋人もいるんだよ』なんて、よけいなことをおっしゃって
頂いて非常に困りましたが、□☆さんのおっしゃるとおり、『頭脳とユーモアが健在』いや、
ますますパワーアップしている様子の表れと思い、嬉しかったです。
 堀江さんも気遣っていらっしゃったと思うのですが、頭の回転が尋常でなく次々と話題
が出てくる堀江さんと休みなしで2時間も話されたのは【脳梗塞患者としては?】すさま
じいまでの集中力だと思います。日垣さんは、数分だけしかお休みにならないで、第2部で
1時間しゃべられたのが驚異です。

 第2部では、以下のことが特に印象に残りました。

●情報は多い方がいい。
●「みんながこうしているからそうする」という人は決してよくなっていない。
●「長嶋さんが毎日4時間トレーニングするのなら、自分は15時間やらなくてはいけない。
「長嶋さんが4時間なら自分は3時間でいい」と思っている人が多い。これが世論という
もの。(後略)」


 第1部の2時間あまりは、この病の初期には絶対的に不可能とされるものだが、とにか
く皆様に楽しんでいただきたかった。
 第2部の休憩時間は、控え室のソファで、失神したような気がする。普通の人にはトレー
ニングとすら見えないリハビリも、10分〜15分で休憩を入れるケースが圧倒的だ。
 当時はいつもどおり朝6時から始め、12時25分まで歩きの正規の練習を続け、左手だ
けでスーツに着替えて、タクシーで5分の会場に向かい、夕方は5時から訓練を再開した。
懲役刑みたい。

 気になったのは、私の壊れたボイスだった。
 ×☆さんが、こう書いてくれた。

「日垣さんのまっすぐに伸びた背中を見て安心しました。それ以上に落語家のような語り
口に思わずうっとりしてしまいました。堀江さんの話も大変興味深く面白かったですが、終
始日垣さんの声色に魅せられた2時間でした。」

 皆様。ほんとうに、ありがとうございます。昨年の12月に、2月末から3月初旬にかけ
て、ここまでは、と50まで下がった知能指数で熱く決意していたころ、私を毎日ずっと見
ていた家族は「車椅子も、無理かもしれない。人前で話すのは、まして――」と覚悟していた。
 無理もない状況ではあったのだ。
 また、新たな悪あがき、間違い、地味ながらも着実な、前よりアップ、その程度にはなるからね!


 では、また!


 相変わらずグダグダと説教臭い自慢話を垂れている日垣センセイですが……「恐喝犯兼ストーカー対策はマジである。1億円を受け取りに行くという、頭のいかれた予告があったので、1階には警視庁総勢5人が控えてくれていた。ごく最近に職場を追われるまで、現役バリバリの看護婦だったと警視庁は把握していた。住所も実名も職場も写真も手配されたのは1月5日。あとは逮捕に踏み切るかは、警視庁の現場の決断次第。」とか、被害妄想じみていて嘘くさいなあ。

 最近は、個人的に日垣センセイの脳梗塞(?)云々について、詐病というよりもミュンヒハウゼン症候群を疑っていますが。とにかく、慢性的に平然と息を吐くように嘘八百を連発するのが日垣センセイの十八番ですから。どこまで信じればいいのか。正直なところ、未だに半信半疑です。虚偽申告をしてでも、他者からの同情を強く欲するのが、アレ疑惑の特徴とはいえ。

 尚、ジャーナリスト財部誠一氏も脳梗塞で倒れて、日垣センセイと同じ病院に入院してリハビリに励んでいたそうで、その時の闘病記の連載を開始しています。流石に商業媒体での連載のため、こちらの方が実体験に基づく有意義な情報がちりばめられています。財部氏本人の入院先での写真も添えられていますから、信用できます。日垣センセイが本当に書きたかったのは、こういうレポートでしょうが。

財部誠一「帰還?脳梗塞との闘い365日の記録」 | BizCOLLEGE <日経BPnet>


日垣隆の家族構成

 本題。以前、日垣センセイの実家の家族構成について、エントリーにまとめました。

デート・ア・ドライブー検証・日垣隆「日垣家の謎」 - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 その後、今度は別のエントリーで日垣センセイの御家族についても少しだけ触れましたが、改めてここで整理していきます。

Dimension H 日垣隆関連情報まとめ(その四) - KAFKAESQUE(日垣隆検証委員会)

 これまでの日垣センセイのメルマガ、FB、著作の他、ネット上で明らかになっていた(公開されていた)情報をベースに、日垣センセイの御家族の構成について簡単にまとめると、このようになります。

夫 日垣隆 (1958年7月30日、長野県長野市生まれ。作家・元ジャーナリスト

妻 不明(2005年前後に離婚?)

長女 本名1982年生まれ*1。高校時代、女優として1999年にTBS系列で放映されたドラマ「魔女の条件」に出演歴の情報が。オーストラリアシドニー近郊の高校にも留学していた*2。現在は結婚し、息子が一人いる。)

長男 本名1984年生まれ*3。某農業高校*4を経て、新潟大学*5に進学。学生時代は、複数の空手・マラソン大会に出場経験あり*6。現在は首都圏某所に在住?)

次女 本名1987年生まれ*7某農業高校*8を経て、東京農業大学に進学。現在は関東地方某所に在住?)


 日垣センセイは脳梗塞(?)で倒れて、現在は入院先でリハビリに励んでいるという設定ですが……今のところ、元妻や子供たちが誰一人として見舞いに訪れたという話はおろか、気配さえありません。矢張り日垣センセイが何らかの理由で、家族と疎遠になっているらしいのは確かなようです。


★参考文献

ミュンヒハウゼン症候群 - Wikipedia

財部誠一「帰還?脳梗塞との闘い365日の記録」 | BizCOLLEGE <日経BPnet>

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*1日垣隆父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P11

*2最初で最後の自己紹介 | ガッキィファイター 日垣隆『何でも買って野郎日誌』(角川書店平成13年11月30日初版発行)P32、P49〜57

*3日垣隆父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P11、日垣隆『何でも買って野郎日誌』(角川書店平成13年11月30日初版発行)P33

*4日垣隆父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P150〜152、P156〜159、日垣隆『何でも買って野郎日誌』(角川書店平成13年11月30日初版発行)P63

*5第5回北信越地区大会

*6no title no title no title no title

*7日垣隆父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P11。平成16年度長野県国際教育実績発表会 平成17年度英語・日本語弁論長野県予選 平成16年度英語・日本語弁論長野県予選

*8日垣隆父親のすすめ』(文春新書、2006年9月20日第1刷発行)P130〜134 平成17年度英語・日本語弁論長野県予選 平成16年度英語・日本語弁論長野県予選