受験を終えた生徒。そしてこれから受験を迎える生徒。人生における勝負所の、入り口と出口。どちらにも、筆舌に尽くしがたい感情の渦があると思う。 特に芳しくない結果だった生徒や、心が壊れそうなほどに緊張している生徒を見る度に、僕はほとほと、それに何もしてやれない自分の無力さが嫌いになってしまう。 苦しんでいる生徒に、僕ができることは本当に無いのか?いわゆる、気持ちに寄り添うとか、そういうことさえも僕にはできないのか?自己嫌悪がグルグルと始まる。 アドラー心理学の課題の分離という言葉で納得したい自分もいる。しかし、それを生徒の課題だと切り捨てることは冷酷すぎると、反発したい自分もいる。 つまり僕自身が…