岩下悠子の「漣(さざなみ)の王国」を読みました。 読後は、いろんな思いが頭の中をぐるぐる回って まだ、まとめきれていないのですが 物語のキーワードの1つである「反復」という言葉の意味するところが なんだか沁みたので、そこのところを書いておこうと思います。 物語の内容を説明すると冗長になるので省くとして 唐突に、 わたし(朝子)の友人 ライラが、同じ寮に住む水泳部の瑛子について語った言葉を引用してみよう 「(瑛子は)同じ寮に住んでいる学生です。とっても立派な人です。わたしが明け方の祈りを終える頃、彼女は水泳部の練習のために出発します」 「わたしには分かります。彼女は自分にジハードを課しているのだ…