もうすぐ3月11日がやってきます。 この日が近づくと、東日本大震災で起きた数々の悲劇を思い出すのですが、その中で特に思い出すのが、福島県双葉郡大熊町で起きた「双葉病院事件」です。 この事件は、津波による福島第一原発事故の影響で、避難できなかった多くの入院患者が死亡した事件です。この事件を調べると、まさに地獄のような事態が現場で起きていたことがわかります。 双葉病院は、内科、精神科、神経科の病院で、主に精神科の患者が多く入院していました。 当時、認知症の患者ら340人、隣接する介護施設「ドーヴィル双葉」には98人が入所していました。 2011年3月11日。 震災が起きてから双葉病院では、電気の供…