こんにちは、鍵野です。10月に入りましたね。ずいぶん涼しくなって秋の訪れを感じます。読書の秋ということでもないのですが、ずっと積読のままだった本を読んでいます。初期仏教の聖典がどう定まっていったのかを研究した本(仏教学業界内のパワハラ問題でも話題になった本)『上座部仏教における聖典論の研究』清水俊史著と、かつて定期購読してあまり読まずにいた米国のアドラー心理学ジャーナルです。 『上座部仏教における聖典論の研究』は読み終わったのですが、仏教を考える上でとてもためになる本でした。初期仏教(上座部)とそれ以外の仏教の「聖典」に対する認識の違いがよくわかりました。大乗仏教や説一切有部では、お釈迦様の教…