一昨年前あたりからだろうか、NHK出版から「世界史のリテラシー」シリーズを刊行していて、買いそろえている。といつつ、いつも拾い読みばかりで、読了したのはシリーズ9冊目の、佐々木閑「仏教は、いかにして多様化したか」が初めてだ。「世界史のリテラシー」シリーズは世界史のある事柄をピンポイントで解説してくれて、結構重宝している。 信者ではないのだが、結果的に幼稚園から高校まで子どもをミッション系に送っていて、ここ15年くらいはキリスト教はやや身近な存在だ。とはいえ、キリスト教に詳しいわけではない。仏教の方は生活に入り込んでいる部分(冠婚葬祭や慣習など)があるのに、成り立ちなど整理されていない部分があっ…