日本画

「名古屋芸術大学日本画コース選抜展」。 同一タイトルは今回が四回目。 学士の一～四年のみならず、院生に加え助手まで計三十七名の作品が所狭しと並ぶ。 が、一番度肝を抜かれたのは『熊﨑敦士』の〔金鯱鐓鏐釟十一鐶図〕。 各２ｍ四方に大きく描かれた魚虎が一対、向かい合って並んでいる。 名古屋と言えばこれだよねぇ、との地域的な繋がりには納得。 迫力に加え、面立ちはなんともユーモラス。 それ以外にも、総じて好ましい作品が多く、なるほど「選抜」だけのことはあると納得。 相応の時間を費やし鑑賞する。 会期は～4月13日（日）まで。 最終日にはトークイベントも開催されるよう。

春先からスーパーの花売り場では色とりどりの並んでいます。 中でも『アルストロメリア』は華やかで花もちがいいので、先月に続いてまた買いました。 新しく花を買ったらできるだけ時間を作って写生をしておくことにしています。 先月買った時も写生しておいたのですが、複雑な花の形、花の重なり、花弁の色と模様に気を取られて十分に観察できていないなぁという反省があって、じつは若干消化不良気味でした。 nakolife.hatenablog.com その反省から、今回は陰影をいったんおいておいて、輪郭を丁寧に追うことにしました。 私の場合、鉛筆の線だと「消せる」という安心感から曖昧なままになってしまうことが多いの…

明日香村にある『奈良県立万葉文化館』に行ってきました。 目的は日本画の美術展です。 この企画展は35年前に大阪の鶴見緑地で開催された『国際花と緑の博覧会』で展示された「花と緑」を題材にした日本画と、万葉文化館が所蔵する「万葉日本画」を中心にした日本画展です。 当時の著名な日本画家50名の新作ということですので、多くの画家はすでに故人となっていますが、いずれも近代日本画の代表作家ということでとても見ごたえのあるものでした。 会場では『院展』『日展』『創画会』のみっつの日本画関連団体の略譜をとりまとめた資料もつくられ、それぞれの作家の系譜も一覧化されていて、近代日本画の歴史を理解するうえでとても貴…

江戸の華が描く日本文化の美 皆さん、こんにちは！ 今回は浮世絵に関する雑学をご紹介します！ 浮世絵は、江戸時代に栄えた日本独自の版画芸術です。 その鮮やかな色彩と緻密な構図は、今なお世界中の人々を魅了しています。 本記事では、浮世絵の歴史や技法、代表的な作品、そしてその影響について詳しく解説します。 浮世絵とは？ 浮世絵とは、「浮世（現世）」の様子を描いた絵画で、庶民文化が発展した江戸時代に隆盛を極めました。 当時の町人たちの生活や風俗、役者、美女、名所などが題材となり、多くの人々に親しまれました。 浮世絵の特徴は、木版画の技法を用いた大量生産が可能だった点です。 これにより、当時の庶民でも手…

今期は「卒展」を観る機会が例年よりも少ないかも。本展がようやく三つ目。 計十四名の作品が展示され、3月20日（木）にはトークイベントも開催される。 『古山由樹』の〔風を観る-プロムナード〕を清々しい想いで観る。 画面右から左へ枯れ葉が風に吹かれ舞っている。色は朽葉から銀に次第に変わり、やがて常世のものへと移って行くよう。 が、よく見ると小さな「タンブルウィード」のような塊が幾つも描き込まれ、近寄って仔細に観ると・・・・。 会期は～3月23日（日）まで。

スウェーデンの会社が手掛けるゲーム「Overlook Trail」のトレーラー画像やポスターなどに斉藤和の作品が使われ世界中に配信されます！ ＿＿「たんぽぽプロジェクト企画室」のブログは、日本画家・斉藤和の絵についてや最新情報をお知らせしています。 斉藤和日本画作品集『絵言葉』・ポストカード・スマホケース・斉藤和挿画の絵本『大きなパパくまさん』（絵本はアマゾンで送料無料で販売中、こちらでは送料別途250円・ご希望者には斉藤和サイン入れます）詳細は、過去のブログにて。 ご注文、お問い合わせはこちらのメールから受け付けております。 ✉tampopo_pk@yahoo.co.jp＿＿ スウェーデンの…

「武蔵野美術大学日本画学科」卒業生によるグループ展。 『鎹さやか、小野三月、ジェイリン祝重、亞種』と四名の作品が並ぶ。 ＨＰの作品紹介で見た時には、幻想の世界観に魅かれるものも有ったのだが・・・・。 実際の作品に相対すると、違った印象を受けるのはありがち。 会期は～3月16日(日)まで。