しなの鉄道株式会社は、長野県上田市に本社を置く、第三セクター方式の鉄道会社。しなの鉄道線 65.1kmを運行する。
1996年5月1日に設立。
元は信越本線の一部だったが、長野新幹線の開業に伴って並行する区間のうち、横川‐篠ノ井間をJRとしては廃止にすることとなり、横川‐軽井沢間をのぞいて引き継いだ。通称「しな鉄」。
並行している長野県内の区間のうち、篠ノ井‐長野間は篠ノ井線からの直通列車が走る関係から転換されずに信越本線として残った。しかし同県内有数のドル箱区間であるため、県や同社はJR東日本に対し同区間の転換を再三求めているが、JR側は一切応じていない。北陸新幹線延伸後の、同区間と長野‐直江津間の運営については未定。
長野新幹線には、軽井沢から長野までの区間を最短距離の直線を描く線形上、地下区間等が多く存在するが、しなの鉄道は比較的地形に沿った形での地上区間を走る。新幹線では見落とす事となる浅間山を含めた自然豊かな車窓がダイナミックに味わう事が出来る。
北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間の開業以降、信越本線の長野駅 - 妙高高原駅間(路線名は「北しなの線」)の経営を引き受けることになっている。
2014年2月28日、妙高高原-長野駅間(37.3km、駅数8[*1])について、国土交通大臣から鉄道事業法第3条に基づく第一種鉄道事業許可を受ける。
駅名 | 読み | 所在市町村*2 | 快 速 |
接続路線 |
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軽井沢 | かるいざわ | 北佐久郡軽井沢町 | ● | 長野新幹線 JRバス関東碓氷線(横川ゆき) |
中軽井沢 | なかかるいざわ | 北佐久郡軽井沢町 | ● | - |
信濃追分 | しなのおいわけ | 北佐久郡軽井沢町 | ● | - |
御代田 | みよた | 北佐久郡御代田町 | ● | - |
平原 | ひらはら | 小諸市 | | | - |
小諸 | こもろ | 小諸市 | ● | JR小海線 |
滋野 | しげの | 東御市 | △ | - |
田中 | たなか | 東御市 | ● | - |
大屋 | おおや | 上田市 | ● | - |
信濃国分寺 | しなのこくぶんじ | 上田市 | △ | - |
上田 | うえだ | 上田市 | ● | 長野新幹線 上田電鉄別所線 |
西上田 | にしうえだ | 上田市 | | | - |
テクノさかき | - | 埴科郡坂城町 | | | - |
坂城 | さかき | 埴科郡坂城町 | ○ | - |
戸倉 | とぐら | 千曲市 | ● | - |
屋代 | やしろ | 千曲市 | ● | 長野電鉄屋代線 |
屋代高校前 | やしろこうこうまえ | 千曲市 | | | - |
篠ノ井 | しののい | 長野市 | ● | JR篠ノ井線 |
(今井) | いまい | 長野市 | | | - |
(川中島) | かわなかじま | 長野市 | ○ | - |
(安茂里) | あもり | 長野市 | | | - |
(長野) | ながの | 長野市 | ● | 長野新幹線 JR信越本線・飯山線 長野電鉄長野線 |
※ホームライナーの停車駅は、しなのサンライズとしなのサンセットを参照。
※篠ノ井−長野間は、戸籍上はJR信越本線で、しなの鉄道の車両が乗り入れている。
すべての駅で、直通運転先のJR信越本線・篠ノ井‐長野間への乗車券はもちろんのこと、JR信越本線・長野‐豊野間(長野のりかえ)、JR篠ノ井線・篠ノ井‐松本間(篠ノ井のりかえ)、JR小海線・小諸‐小海間(小諸のりかえ)へのきっぷも取り扱う。
また、戸倉駅と屋代駅ではJR全線のきっぷも取り扱う。なお、JRのみどりの窓口が併設されている小諸駅、JR長野新幹線の駅が併設されている軽井沢駅や上田駅、JR管理の篠ノ井駅では、もちろんJR全線のきっぷを取り扱っている。
軽井沢‐屋代間の各駅では、長野電鉄屋代線の屋代‐雨宮・松代・須坂(屋代のりかえ)へのきっぷも取り扱う。
乗車券は三セク転換後に一度は非磁気券(裏の白いきっぷ)になったものの、再度順次磁気券化(裏の黒いきっぷ)され、2005年(平成18年)12月1日にはすべての乗車券・定期券*3が篠ノ井駅や長野駅の自動改札を通れるものになった。