しかしその声はわたしを呼び戻すためのものでも、別れを告げるためのものでもなかった。 そしてもっと遠くに途方もなく高いところで 空を背景に一つの天体の時計が 時は間違ってもいず、正しくもないと宣言した。 わたしは夜をよく知っている人間だ。 [#地から1字上げ](Robert Frost, Acquainted with the Night) [#地から1字上げ](中条愛子、ロバート・フロストの世界、九州大学出版、1990年、七六頁) 先生、セオリー通りに考えても、あの第10エンドで藤沢がドローを決めて一点とっても、7―7の同点で迎える延長の第11エンドは、後攻を持つスイスの論理的な有利は変わりま…