田の神が山へ帰り、毒気が降ると言われた日。 七十二候のひとつ「半夏生(はんげしょう)」。毎年この時期になると、畑の片隅に白く化粧したような草が顔を出す。昔の人は、この日を「毒日(どくび)」と呼び、さまざまな禁忌を語り継いできた。 今日は、そんな不思議な季節と、畑に咲いた一枚の葉から思ったことを。 半夏生とは、農の節目とされる日 この「半夏生」は、夏至から数えて11日目頃。昔の暦では、田植えをこの日までに終わらせるべき、とされていた。それを過ぎての田植えは「収穫が悪い」と忌まれたという。 そしてこの日は、天から毒気が降る、地に毒が宿る、井戸に蓋をしなければいけない――そんな言い伝えも残る。 畑に…