物語を進める原動力はなんでしょう。 ソーンダーズ先生の案内で「かわいいひと」(チェーホフ)「主人と下男」(トルストイ)を読んで気づくことがありました。かわいい女は結婚と死別を繰り返します。主人と下男は雪の中の強行突破を何度も行います。思い出しました。幼稚園で読んでもらった「てぶくろ」は、手袋に入れてほしいと頼みにくる動物たち。小学校に入学して読む「大きなかぶ」では、蕪を抜くために動物たちが次々とお手伝いにきます。そうです、繰り返しは物語を進めさせる仕掛け。読者は、「次もこうなるだろう」と予想しやすくなります。「次はどうなる?」と気になります。「繰り返し」は昔からある仕掛けなのですね。 どうして…