Terrence Malick 監督、脚本家、プロデシューサー
アメリカン・ニューシネマ最後期に「地獄の逃避行」でデビュー。「天国の日々」でカンヌ国際映画祭監督賞。その後、長く沈黙するが、20年ぶりに「シン・レッド・ライン」で復帰。ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞、アカデミー賞監督賞、脚色賞にノミネートされた。「ツリー・オブ・ライフ」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。
一条真也です。東京に来ています。羽田空港に到着してからモバイルPCの調子が悪く、ブログ更新をあきらめかけました。しかし、なんとか復旧したので、この記事をUPいたします。14日の夜、アメリカ映画「天国の日々」の4K版をヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞。絵画のような映像美に魅了されました。 ヤフーの「解説」には、こう書かれています。「『ツリー・オブ・ライフ』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したテレンス・マリックが、1978年に発表した監督第2作。20世紀初頭のテキサスの広大な農場を舞台に、時代に翻弄(本楼)される若者たち4人の青春、希望、挫折が描かれる。主演は、『シカゴ』『HACHI 約…
映画『バッドランズ』は1958年のアメリカ・サウスダコタ州を舞台に、若い男女が繰り広げる逃避行を描いたテレンス・マリック監督の1973年のデビュー作だ。 1950年代末、ネブラスカ州とワイオミング州で若い男女が2日間で11人を殺害した実際の事件をベースにしているが、マリックは実話を題材にした際に起こりがちなセンセーショナリズムを避け、極めて独自の世界を生み出している。 また、その後のマリック作品を特徴づける壮麗な映像美や自然描写がすでにこの作品に現れているのも印象的だ。 youtu.be ジェームズ・ディーンに似ている青年キット役を、後に『地獄の黙示録』(79)に主演するマーティン・シーンが演…
youtu.be 「アメリカ映画」への違和感に向かって 宣伝で「アメリカ映画史上の最重要作」と謳われていて、訝しく思っていたが、観てみると本当にその通りで、驚いた。この映画は、アメリカ映画への批判的視線によって、まさに最高のアメリカ映画になってしまっているという類まれな作品である。 この映画には最高の銃撃シーンがあり、最高のカーチェイスがあり、最高のヘリコプター離陸シーンまである。それらはまさに「アメリカ映画」らしいショットとして途方もなく美しい。だが、それらの最高なショットの数々とその映画的現実を生きる人物たちの空虚さとが違和感なく浸透しあっていて、そのことがかえって「アメリカ映画」に対する…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「天国の日々」(1978)です。 1910年代半ば、シカゴの製鉄所で働くビル(リチャード・ギア)は、職場の監督者を殴り倒して逃げ出した。恋人アビーと妹リンダと共にビルはテキサス、パンハンドルへ。そこで麦刈り人夫働くことになった。やがて農場主チャックの目にアビーの容姿が目に付き、彼女は農場に残ることになり、恋人ビルも兄と偽って残るのだが… 孤高の映画監督、テレンス・マリックの「地獄の逃避行」に続く作品です。いや、素晴らしい映像美の映画になっています。あのキューブリック監督「バリー・リンドン」に勝るとも劣らぬような映像…
★この記事を読むと、「テレンス・マリック」監督が手掛けた1978年の映画『天国の日々』が観たくなります。 ★詳細はこちら→『天国の日々 - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『テレンス・マリック - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)};c.get…
すごくいい映画だっていうのは、ずっと前なら知ってたけど、なんとなく避けてた、そんな映画の一本が「天国の日々」(1978製作/1983日本公開)。 寡作の名監督テレンス・マリックのデビュー作です。 特に彼の「シン・レッド・ライン」(1998)を見てから、この作品は気になってたんですが、メロドラマというイメージがあってなかなか手付かずでした。 しかし先日、名映画音楽家のエンニオ・モリコーネのドキュメンタリー「モリコーネ、映画が恋した音楽家」(2021)に出てきたこの映画のワンシーンが印象的で、どうしても見たくなって、遂に見ました! pagutaro-yokohama55.hatenablog.co…
引用元:amazon.co.jp 2012年のアメリカ映画 近年は撮影機器の進歩もあって、恐ろしく美しい映像の作品が多い 特に大自然の風景などは、ドローンの活用もあって、時にストーリーそっちのけで注目してしまうことも その中でもとびきりな印象なのが本作 冒頭のモン・サン・ミッシェルの場面から、美しい映像が最後まで続く 室内でも人物の顔が映らないローアングルなど、かなり意識的なカメラワーク アメリカで作家になることを目指しているニール(ベン・アフレック)は、フランスのモン・サン・ミッシェルでシングルマザーのマリーナ(オルガ・キュリレンコ)と出会う 二人は激しく惹かれ合い、幼い娘タチアナもニールに…
公開された時に見ようかと思って悩んだ挙句、結局見なかった『アフター・ヤン』を見た。 www.after-yang.jp というかコゴナダ監督は、『コロンバス』を撮った人だったのか。気づかなかった。 世界の片隅の、日陰の、親密な空間を思わせる淡色と薄明の世界観は、コゴナダに独特のものだ。その洗練ぶりは、テレンス・マリックの『ソング・トゥ・ソング』のような色彩感と寂寥感がある。あの映画、好きな人は少ないような気もするけど、私はなぜか好きだ。 『アフター・ヤン』の場合、この薄明の世界観は、人工的かつ有機的な、ありていにいえばMUJI的な生活空間が近未来の日常として構成される。これはリアルな近未来の生…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「聖杯たちの騎士」(2015)です。 映画は、いつものようなマリック監督独特なモンタージュとエマニュエル・ルベツキの素晴らしい映像で成り立ったストーリーの無い映像作品で、今回はクリスチャン・ベール扮する脚本家リックの苦悩と彼の人生と絡み合った女性についての作品になっています。淡々と映像が組み合わさっているので、ケイト・ブランシェットが妻を演じていますが、他の女性、例えばナタリー・ポートマンがどういう関係かは詳しく語られないし、他に登場するイザベル・ルーカス、テリーサ・パーマー、フリーダ・ピント、イモージェン・プーツ…
★★★☆☆ あらすじ 音楽業界に生きる人々の人間模様。 感想 しっかりと物語を紡いでいくのではなく、断片的な映像を積み重ねていくスタイルの映画だ。確かにストーリーは分かりづらいのだが、全く分からないというほどではない。音楽業界で生きる人々の恋愛を中心に、夢や仕事、友情、家族などが美しい映像で詩的に描かれていく。 おそらくしっかりと描いてしまうと、とてもベタな内容になってしまいそうな物語だ。あまり難しく考えずに気楽に見た方が良いような気がする。抽象度が高いからこそ、ありきたりな展開に飽き飽きすることなく見ることできるとも言える。それからタイトル的に、劇中で使われていた曲の歌詞は重要な意味を持って…